草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ナショナリズムが国家解体を阻止せんとする若者の合言葉に!

2011年09月17日 | 思想家

 江藤淳に可愛がられたのも、うべなるかである。中上健次は70年安保騒動を戦ったサヨクのなかに、ナショナリズムがみなぎっていたのを見逃さなかった。とくに、中核派の沖縄奪還というスローガンは、それをストレートに表現していた。首都東京で暴動を起こそうとしたのも、米国の支配下にあって、日本が対等な関係を構築することが難しかったので、アナーキーな行動を取るしかなかったのである。中核派が体を張らなかったならば、沖縄返還は、もっと無残なものになっていたはずだ。しかし、それは日本が国家たりえなかったからである。かつて中核派の活動家と語り合ったことがあったが、彼はそれを否定しなかった。それが平成の世に入ってから、大きく様変わりした。サヨクは市民活動家となり、口あたりのよい平和と民主主義を守ろうとしている。それと比べると、国家解体を阻止しようとする若者たちの方が行動的である。日本という国家の主権を脅かすのは、戦後は一貫して米国であったが、現在では中共や北朝鮮、さらに韓国が目の前の敵になりつつある。排外主義者と罵られようとも、これまで以上に日本が日本でなくなることが、どうしても許せないのだろう。それが今、無視できない力を持とうとしており、日本を動かそうとしているのである。

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