能力もない民主党の政治家では、官僚に太刀打ちできないのは、最初から分かりっていたが、予想した通りであった。朝日新聞によると、政権交代のときに廃止された「事務次官会議」が、わずか2年で復活した。去る9日に開催された「各府省連絡会議」には、各省から事務次官級の17人が集まり、司会は事務方の竹歳誠官房副長官が務めた。いくら名称が変わっても、やることは以前の事務次官会議と大差がない。官僚政治からの脱却というのが、民主党のスローガンであったはずなのに、そんなことはとっくの昔に忘れたのだろう。財務省の言いなりで、増税路線まっしぐらの野田佳彦首相。「素人だからこそ文民統制」と発言した一川保夫防衛大臣。ど素人そのものの安住淳財務大臣。外交安全保障政策について、まともなことを語ったことがない玄葉光一郎外務大臣。そうした顔ぶれでは、官僚にとっては、赤子の手をひねることと同じだろう。約100億円をかけて埼玉県朝霞市に建設される国家公務員宿舎にしても、事業仕分けで中止になると思っていたらば、それを覆してゴーサインが出された。それを強行したのが財務大臣在任中の野田首相である。官僚に頭を下げなくては何一つできないのが、今の与党民主党なわけだから、政治主導などというのは、夢のまた夢なのである。
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