草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

増税一本やりで除染対策費も中途半端な無能無策政権

2011年09月29日 | 政局

 民主党政権のお粗末さは目にあまる。自民党政権時代の大臣答弁よりも、格段に悪くなっている。野田佳彦首相を始めとする大臣の無能ぶりには、ほとほと呆れてしまう。「緊張感を持って」「きちんと」「しっかり」というような形容詞のオンパレードである。役人が書いたペーパーを読むだけで、まともに議論ができる大臣が一人もいないのだから、顔を洗って出直すべきだろう。さらに、劣勢になるのを見越して、参議院予算委員長に石井一を据えたのには嗤った。みんなの党の小野次郎あたりから、暴力団の取締りが国レベルでは生ぬるいのではないか、という質問が出たりすると、すぐに石井の顔を覗きこみたくなるのは、私だけではないだろう。そして、ここ3日間の衆参の予算委員会の質疑で分かったのは、野田内閣は増税をやりたがっているということだ。それが一番の最優先事項で、それ以外はどうでもいいようだ。福島県内の放射性物質の除染にしても、、年間5ミリシーベルトを超える地域だけに限定したのは、予算を回したくないからだろう。県民の健康などは、どうなってもかまわないのである。そんなわけだから、民主党議員の拍手もまばらであった。財務省の言いなりになっているだけの政権なのに、一体どこが政治主導なのだろう。ちゃんちゃらおかしくて聞いていられない。

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未曾有の困難と危機と恐怖のただなかにある日本

2011年09月29日 | 思想家

 今この国をおおっている終末感は、命の際にある者の悲しみと一緒ではなかろうか。そこでは自らの命と対面させられることになるが、未来への希望が奏でられるわけではない。もはや死へと向かうしかないような絶望感に、多くの日本人は打ちひしがれてしまっている。そうした終末感というものは、大東亜戦争開戦前の雰囲気とどこか類似してはいないだろうか。戦後生まれの私は、この世に生まれてはいなかったが、父母や祖父母の話から、あの時代もまた、やるせない思いが支配していたことを聞かされたことがある。そういえば、日本浪漫派の中心であった保田與重郎も、昭和16年3月に執筆した「日本歴史学の建設」のなかで、「我々が切迫した生活の中で、我々の終末的な意識を支へて、いのちの思ひをたしかならしむるものを考へることは、もはやこの1、2年に於ては、我々の現実となったのである」「今日我々の経験してゐるものは、未曾有の困難と危機と恐怖である」などと書いている。滅亡への足音が迫ってくるのに対して、保田は言い知れぬ不安感を覚えると同時に、日本再生へのきっかけにしようとしたのだった。今の日本は無謀な戦争に突入するわけではないが、世紀末でもないのに、それ以上に深刻なことが起こりそうな予感がするのはなぜだろう。

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