野田新内閣が発足したのに合わせて、各新聞社の世論調査結果が出たが、面白いのは読売新聞と朝日新聞の内閣支持率が、それぞれ65パーセントと53パーセンで、12パーセントも開きがあることだ。どれだけいい加減かを語っているが、読売は少しばかりはしゃぎ過ぎではないか。野田首相が原子力発電所の再稼動を口にしているので、財界と一体になってバックアップするつもりなのだろう。考えていることが見え見えである。しかし、内閣の顔ぶれからすれば、各グループに顔を立てた内向きな布陣でしかなく、能力が追いつかない政治家ばかりだ。それでいて、朝日新聞の世論調査でも、過半数を超える国民が野田新内閣を支持するとか言っているのは、下駄をはかせているにしても、最悪の数字である。このままだと福島県民は、確実に日本国から見捨てられるだろう。放射性物質で汚染された浜通りや中通りには、放置されたままのたくさんの子供たちがいる。野田新内閣の誰か一人でも、そのことを話題にした大臣がいるだろうか。あの無責任極まる菅直人前首相と同じではないか。今こそ危機にさらされているあどけない子供たちの顔を、もう一度思い浮かべて欲しい。財界の言いなりになる政治家では、小さな命は救えないのである。
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