つい先ほど会津地方で震度4の地震があった。体に感じるものとしては今日二回目。とくに、私が住む喜多方市では、下から突き上げる揺れで、地鳴りのような音がした。福島第一原発から100キロ以上離れていても、会津地方は原発事故の影響をもろに受けているのに、そこにまた内陸型の地震では、踏んだり蹴ったりである。3月11日以来、日本列島はゆがみが生じてしまったのではなかろうか。震源地は北塩原村の高曽根山(1443)あたりだといわれている。福島県と山形県の境に位置する山で、火山として爆発した記録もないはずなのに、一体何が起きているのだろう。私が心配するのは、その影響で磐梯山の火山活動が活発になることだ。磐梯山は明治21年7月15日の水蒸気爆発によって、11集落が埋没し、477人の犠牲者が出ている。井上靖の「小磐梯」という小説では「プン抜ゲンダラ、プン抜ゲロ」と子供たちが大声を張り上げる場面があるが、それに促されたかのように、磐梯山が大音響とともに「ブン抜ゲダ」のである。連日続いている群発地震は、高曽根山が磐梯山を挑発して、「プン抜ゲンダラ、プン抜ゲロ」と喧嘩を売っているようで、気が気でない。放射能だけでも手に負えないのに、磐梯山が「ブン抜ゲダ」ならば、会津にとっては最悪である。
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