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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

平成維新の攘夷の先駆者は三島、森田の両烈士だ!

2010年11月19日 | 思想家

 晩年の橋川文三は、昼間から酒を飲んでいたという。人伝えに聞いた話だから何ともいえないが、やっぱりそうだったのだと思う。橋川の「美の論理と政治の論理―三島由紀夫と『文化防衛論』に触れて」という文章が、あまりにも衝撃的であったからだ。昭和43年7月号の中央公論に掲載されたものだが、それを読んだ三島由紀夫は激怒して「橋川文三氏への公開状」を執筆している。良き理解者の振りをして、実際は冷たくあしらわれたという思いを、三島は抱いたのだろう。「ともあれ私は、最近の三島がかつての尊皇攘夷派に似ているように思っているが、いうまでもなくそれは冷笑の意味ではない。私は、およそある一つの文化が危機にのぞんだとき、その文化が『天皇を賛美せよ!野蛮人を排斥せよ!』というのと同じ叫びをあげるのは当然のことだと思っている」と橋川が書いてはいても、最終的には三島と一線を画した。「危機感が狂気を生む」との見方を橋川がしたとしても、あくまでも識者の意見として述べただけだ。しかし、日本人の心の底の深淵を覗き込んでしまったために、正気ではいられないから、橋川は酒をあおったのである。最近になって、三島や森田必勝の叫びが痛切に感じられるのは、危機が以前にも増して深刻になっているからに違いないし、平成維新の新たな攘夷の高まりも、それと無縁ではないのである。  

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千谷由人官房長官はレーニン主義の亡霊だ!

2010年11月19日 | 思想家

 千谷由人官房長官が発した「自衛隊は暴力装置」という言葉が問題なのは、その考え方がレーニン主義から出ているからだ。永井陽之助が、レーニン主義のことを『現代と戦略』で触れている。「マルクスからレーニンにいたって、社会主義思想は根底から変質した」と断定している。レーニンはクラウゼヴィッツの『戦争論』を徹底的に研究し、それをベースにして、彼の革命理論を構築した。クラウゼヴィッツは国民と国民との総力戦としての、近代戦争の技術と戦略を論じたが、階級と階級との戦いに、レーニンはあてはめたのだ。そして、戦争においては全てが許されるように、革命においても全てが許されるというテーゼを打ち出した。永井は「聖なる革命という目的のためなら、徴発という国有財産や私有財産に対する集団強盗から、平時において非合法とされるいっさいの手段―欺瞞と虚言、デマからテロ、殺人行為まで、扇動と宣伝、暴力の技術として体系化された」と解説している。その参謀本部となるのがポルシェヴィキ党であった。だからこそ、ブルジョアの側に立つ軍隊は、自分たちを攻撃する暴力装置と位置づけたのだ。千谷が詭弁を弄したり、暴力的な恫喝を行うのも、レーニン主義の亡霊に取り憑かれているからだろう。

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言論弾圧はサヨク政権の常套手段だ!

2010年11月19日 | 思想家

 メッキが剥げたのではなく、最初から長続きはしないと思われていた民主党政権だけに、驚くにはあたらないが、それにしてもお粗末極まりない。昨日の参議院予算委員会での質疑を聞いていても、まともな答弁ができる大臣が一人もいない。誰の目から見ても、もはや沈没寸前であることは確かだ。サヨク政権としての強権性も前面に出てきており、それが国民の反発を買っている。それこそ猪木正道は、今から50年ほど前に、日本のサヨクの危険性について指摘していた。「社会主義政党が反対党である間は、言論、集会および結社の自由を強く要求するが、社会主義政党が政権を握った後には、ブルジョア政党に対して言論、集会および結社の自由を認める必要はないという考え方が、一部の左翼社会民主主義者の間に今なお残っている」(「第二次世界大戦後の共産主義と社会主義」)。そうしたサヨクが民主党内で主導権を握っているわけだから、尖閣諸島沖のビデオを隠したり、マスコミに圧力をかけたり、民間人による自衛隊施設内での政府批判に過敏に反応したとしても、それは不思議でも何でもないのである。そして、言論の自由などを求めて騒ぐのは、権力奪取の手段としてであっても、それ以降は徹底して弾圧する側に回るのである。

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