2023/6/8放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
私が今奉仕している教会のルーツは、1950年代、戦後の焼け跡から日本が立ち上がっていった時代のアメリカ人宣教師たちの働きにあります。そのころ日本には戦争で親を失った子どもたちが多くいました。保護者のいない子どもたちもいました。そうした状況に胸を痛め、子どもたちを助けたいと考えた宣教師たちは、子どもたちのための施設を作り、彼らを引き取って育てたのです。何人もの宣教師たちと日本人の協力者が奉仕しました。あちこちの病院や施設が子どもを紹介してきたといいます。毎日毎日、100枚近くの布オムツを洗濯しては干す日々。本当に忙しく大変でしたが、一人も受け入れを断ることはなかったそうです。
その当時奉仕されていた宣教師の先生からお話しを聞く機会がありました。「イエス様だったら、きっと子どもたちを受け入れたでしょう。だから私たちもそうしました。」 そう言って、先生が引用された聖書の箇所は、マタイの福音書19章14節でした。
「しかし、イエスは言われた。『子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを邪魔してはいけません。天の御国はこのような者たちのものなのです。』」
また、「5000人の給食」と呼ばれる奇跡の出来事。群衆を前に、五つのパンと二匹の魚しかないと言う弟子たちに語られた、イエスのことばにも触れられました。
マタイの福音書14章18節 「するとイエスは『それを、ここに持って来なさい』と言われた。」
宣教師たちは、自分たちにできることをイエス様に信頼して本気で実行しようとしたのです。その心には、いつもイエス様の声が響いていたのでした。ただひたすらに目の前の魂に寄り添い、子どもたちと共に生活し、まことの神の愛を伝えました。その働きに続くように現在の教会が生み出され、今に至っています。
どんなに小さな働きでも私たちが信頼してささげるなら、神は祝福し、豊かに用いてくださいます。私たちも自分にできることを心を込めてささげましょう。
「それを、ここに持って来なさい」
今日も、イエス・キリストの声は響いています。
( PBA制作「世の光」 2023.6.8放送でのお話しより )
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