2023/5/31放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
新約聖書ルカ6章にはイエス・キリストがご自分の弟子を12人選ばれたところが記されています。
では、なぜ12人だったのでしょうか。これは旧約聖書のイスラエル12部族の12からきています。イエス様のことばに従う新しい共同体を形成するためでした。この12人をご自分の身近に置き、イエス様と生きるライフ・スタイルを学ばせ、全世界に使徒たちを遣わすためにイエス様は12人を選ばれました。
さらに、イエス様が使徒たちを遣わされるときは二人ずつチームで遣わされました。決して一人で行くことはありませんでした。神様の恵みによって生かされていく新チームの名前がやがて「キリストの教会」と言う名前になっていきます。イエス様の新チームは今12使徒を経てキリスト教会となって繋がっています。
しかし、問題はなぜこの12人が選ばれたかということです。イエス様のそばにはこの時すでに、いつも70人ぐらいの弟子たちが一緒にいました。イエス様の周りにたくさんの弟子たちがすでに集まっていたのです。
しかし、このとき選ばれた12人は、まあ変わった人たちの寄せ集め集団としか思えない人たちばかりでした。しかも、ここにはあのイエス様を裏切った「イスカリオテのユダ」が含まれています。通常誰かを選ぶという場合、優秀な人を選ぶものです。しかしこの12人を見ると誰も選ばれたエリートはいません。
やがてイエス様の弟子に加わってきた人たちを見ますと、夜にイエス様を訪ねてきたニコデモという人は宗教的エリートでした。またローマ帝国の軍人の百人隊長もイエス様のそばに現れ、イエス様のことばに従う者となっていきました。イエス様は彼の信仰を「このような立派な信仰はイスラエルの中にも見たことがない。」と言われました。イエス様は後から加わってきた優秀な人たちを見たときに「まずいなあ。12人選ぶの早まったなあ。」と思われなかったのかなあと思います。また、周囲の弟子たちの中にも、「12使徒の入れ替え戦をやりましょう。」という他の弟子もいなかったかなあと思います。
しかし、これらの人々が神に委ねられた後の教会の柱になるべくして選ばれた人たちでした。
明日はどんな12人であったかを見ていきたいと思います。
( PBA制作「世の光」 2023.5.31放送でのお話しより )
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