2020/1/28放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
今日は「聖徒の交わり」という題でお話ししましょう。
「キリストの教会は聖徒の交わり」と告白されてきました。聖徒とは聖人君主のことではありません。聖徒とは神様のために用いられる人のことです。それはまたキリスト信徒の間で用いられる人です。
使徒の働き15章の続きです。
さてエルサレム会議の決議文を持った一行よりユダとシラス、この二人はエルサレム教会の代表でした。バルナバとパウロ、この二人はアンティオキヤ教会の代表でしたねえ。一行四人とアンティオキヤからついてきた長老たちは、エルサレムの教会の聖徒たちに見送られてシリアのアンティオキヤに下っていきました。直線距離にして約500キロメートルの旅路。徒歩ですと半月以上はかかりました。そしてアンティオキヤ教会へ着きますと、直ちに会衆である聖徒たちを集めて、その決議文を手渡しました。また口頭でも説明しました。信徒たちは文面を読んで、その勧めのことばを喜びました。エルサレムから派遣されたユダとシラスとは共に預言者であったので、多くのことばをもってアンティオキヤ教会の兄弟姉妹たちを励まし、また力づけたのです。
キリストの教会が聖徒の交わりと定義されますのは、そこに聖霊と同時に働いてくださる神のことばが交わりの中心にあるからではないでしょうか。エルサレム会議の決議文が聖霊の導きの中で決定されましたので、信徒たちは喜びました。聖霊の与えてくださる果実の一つに喜びがあります。またユダとシラスは神のことばを預かった預言者でしたので、神のことばである聖書を教会の人々とわかち合いました。信徒たちは励まされ、力づけられたのです。
私は千葉県育ちですが、よく「千葉の人は熱しやすく冷めやすい。花火のように派手にに燃えてすぐに消えてしまう性質がある。」と言われることがあります。18歳で信仰生活と教会生活に入った私は、三日坊主にならないようにと言われたものです。
しかし今73歳で55年間続けて参りました。それもこれも神のことばを中心とした聖徒の交わりのおかげです。一本の薪はすぐに消えてしまいますが、何本かの薪が一緒だと消えかかっても再び燃えてくるものです。
(PBA制作「世の光」2020.1.28放送でのお話より )
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