♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ライオンの創業者 小林富次郎 / 岩井基雄

2020年03月09日 | Weblog

2020/1/27放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 岩井基雄です。
 第四月曜日は歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、今日は歯磨き粉で有名な会社ライオンの創業者、小林富次郎について学んでみましょう。

 1852年・嘉永5年、今の埼玉に生まれた富次郎は16才で新潟から上京し、東京の石鹸工場に入社します。その後、海外への夢を抱き、神戸にあるマッチを製造する会社に入りました。この時代に富次郎は友人を通してキリスト教と出会います。自分の内にある罪を示され、救い主キリストの十字架を自分のものとして受け入れ、洗礼を受け、クリスチャンになったのです。富次郎は事業にも情熱を注ぎます。マッチの軸を製造し世界に輸出しようと宮城の石巻に工場を作ります。ところが創業直前、大洪水が石巻を襲い、すべての機械と原木が流されてしまいます。しかも流された原木が大きな被害を与え、激しい非難を浴びたのです。富次郎は自殺を決意します。しかし、川に飛び込もうとした時、ある聖書のことばが心に響いたのです。

 「すべての訓練は、そのときは喜ばしいものではなく、かえって苦しく思われるものですが、後になると、これによって鍛えられた人々に、義という平安の実を結ばせます。
         新約聖書ヘブル人への手紙12章11節

 それは、神戸で洗礼を受けた時の牧師から送られたことばでした。

 生きる力を得た富次郎は東京に戻り、1891年、小林富次郎商店を創業。1893年に化粧用また洗濯用石鹸を発売。1896年には歯磨き粉を発売しました。当時すでに多くの歯磨き粉がありましたが、富次郎は粉末をきめ細かくし、イギリスから香料を取り寄せ、味を良くする等品質を追求します。獅子印ライオン歯磨きというネーミングとともにその歯磨き粉は大ヒットします。そして富次郎は事業の中でも、キリストの教える愛の精神を発揮し、人々と地域に貢献していったのです。現在もライオンの社是(しゃぜ)には「愛の精神の実践」ということばが入ってるそうです。富次郎のキリストへの信仰の姿勢、神の愛を表す姿勢が受け継がれているのでしょうね。

  (PBA制作「世の光」 2020.1.27放送でのお話より ) 
 
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