2020/1/22放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。
継続は力なり。聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。今日も聖書を開いてまいりましょう。詩篇98篇5節から「主にほめ歌を歌え」と題してメッセージをお伝えいたします。
【主】にほめ歌を歌え。竪琴に合わせて。竪琴に合わせ ほめ歌の調べにのせて。
この詩篇には表題がありますね。それは「賛歌」と簡単なものがついています。背景的にはどうやらイスラエルの国が滅ぼされ、バビロン捕囚という難しい時代を過ごして、そこから解放された時のもののようです。となれば神様は私たちを解放してくださった、救ってくださった、素晴らしい、と神の力を賛美している、そのような意味で賛歌なのかな?と思うところですが、実はそうではないのですね。
何が称えられているかというと、それは主がご自分の契約に誠実であったということについてです。神が約束を守ってくださったということ。神の力ではなく神のご性質の素晴らしさを称えているのですねえ。「神」というと、何かドラえもんのように便利な物をどんどんポケットから出して私たちの困難を打ち砕いてくれる、そんなイメージを持っておられる方は多いでしょうし、信仰というのはそういうものだと考えている人もいるかもしれませんね。そして実際、そのように御利益的に神を仰いで信仰生活をしている方も多いでしょう。
しかしこの詩人は、神の能力ではないご性質に目を向けているのです。神の誠実さに目を向けているのです。大事なことですねえ。私たちはどうしても人を見るときにも、その人が何ができるのかと能力に目を向けて、人を選り分けてしまいがちです。しかし人間にとって大切なのは品性であり性質でしょう。たとえ能力に乏しくとも、露骨であるとしても、誠実な人柄を持っている。そのような人はとても重要な存在であり助けですねえ。神を信じるというのは神の力を信じることよりも、神が誠実な方であると認めて信頼していくことです。そして神が誠実であることを確認していくことです。そこに主に誉め歌を歌う心からの賛美も生じるのです。
では良き一週を祈ります。
(PBA制作「世の光」2020.1.22放送でのお話より )
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