♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書8 -あなたが一緒に / 大嶋重徳

2020年03月05日 | Weblog

2020/1/23放送

  世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。

 ルカ福音書を読み始めました。ルカ福音書を記したルカ、その人は誰かの傍らに立つ、そんな人でした。そのルカが人生をかけて傍らに立ち続けた人がもう一人います。それはパウロ牧師でした。パウロが牢屋に入っていた時、ルカはいつもパウロ牧師のそばにいました。時には一緒に牢獄に入れられていたのか、或いは自分は捕えられなかったために毎日訪ねて様子を見て差し入れをしに行っていたのかもしれません。いずれにせよパウロ先生が逮捕されたからとルカはパウロから離れていくことはなかったのです。しかし、他の弟子もみんなそうであったわけではありません。パウロ牧師を捨てて離れていった者もいたのです。
 「デマスは今の世を愛し、私を見捨ててテサロニケに行ってしまいました。」(テモテへの手紙第二4章10節 )と言います。一緒に伝道していた仲間が今ここにいない。私を捨てて私のそばには誰もいなくなったとパウロは言うのです。大伝道者パウロが「寂しい。辛い。」と訴えます。何よりここにある非常に強いことばは、「デマスはこの世を愛して私を捨てた」ということばです。パウロの悲痛な叫び、デマスはルカと同じくパウロに同労者と言われ、「愛する医者ルカとデマス」(参照 コロサイ人への手紙4章14節)とパウロに愛された弟子の二人でした。そしてパウロ牧師は続けます。「ただルカだけが私のもとにいる。」(参照 テモテへの手紙第二4章11節 ) 「ただルカだけがいる」 ・・・深い言葉です。本音のことばです。「ルカだけは私のもとを離れていかない。」 パウロ牧師にとってどれだけ大きな励ましであり慰めであったでしょうか。キリスト教会にもいろんな事があります。歴史上も教会に異端が入り込んでくることもあり、教会も戦わなければならない事がありました。そしてその戦い方を見て、教会でも争いがあるのか・・・、そう失望して教会を離れた方もおられるでしょう。ルカにとってデマスは仲間でした。同じ頃、洗礼を受けたのかもしれません。そのデマスが突然教会に来なくなった。一緒にみことばを仕える歩みをし、奉仕も一緒にしていたルカにとっても衝撃だったでしょう。ルカもこのとき一緒に離れていくことができたのです。しかしルカはとどまりました。私たちも「あの人だけは私と一緒にいてくれる」という人がいるならば他の誰が離れて行こうが私たちは心強く生きていけます。あなたが今日一緒にいることを神様からゆだねられている人がいますか? あなたが一緒に居てくれるだけで救われる人がきっといるはずです。ぜひその人のそばに今日も一緒にいてあげてください。

    ( PBA制作「世の光」2020.1.23放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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