♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■働きを共にしなかった者 / 板倉邦雄

2020年03月17日 | Weblog

2020/2/4放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
  今日は「働きを共にしなかった者」という題でお話ししましょう。

 私たち人間は本来弱いものです。そしてまた他人には厳しいけれど自分には甘いのです。ですから何かをしようと決心したり、他人と約束をしてもそれを中途で止めてしまったりしてしまいます。今日は働きを共にしなかった者のために伝道チームが別々になってしまったお話です。 使徒の働き15章です。

 さて、アンティオキア教会で神のことばを教え、宣べ伝えていたパウロとバルナバでしたが、ある日、パウロはバルナバに言いました。「さあ、前に神のことばを伝えたすべての町々にいる信徒たちを訪問して、みんながどうしているか見て来ようではないか。」 第一回の伝道旅行で働きと苦難を共にしたバルナバは大賛成でした。パウロとバルナバは今までの困難や試練を二人三脚で乗り越えてきましたから、今度の第二回の伝道旅行も当然一緒です。

 ところがバルナバはマルコと呼ばれるヨハネも一緒に連れて行くつもりでした。しかしパウロは、第一回の伝道旅行でこれからという時、パンフィリアのペルゲで一行から離れエルサレムに帰ってしまい働きを共にしなかったような者は一緒に連れて行かない方が良い、と考えたのです。そこでマルコの同行には反対でした。

 そこで一度は伝道旅行の大変さと迫害等を恐れて逃げ帰ってしまったマルコにもう一度チャンスを与えて一人前にしてあげようとするバルナバと、神様の仕事のために同行しなかった者は今回は連れて行くわけにはいかないと主張するパウロの間で激論となってしまいました。

 両方の言い分もよく分りますね。二人の主張は平行線をたどりました。その結果、お互い別れ別れになって伝道旅行をすることになったのです。

 ここから二つのことが教えられます。神の働きのためには心の一致が大事です。一人では何もできません。それからもう一つ、結果的に二組の伝道チームが生まれたことでした。
 
  (PBA制作「世の光」2020.2.4放送でのお話より ) 

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