♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■あなたは昔から私の神 / 福井 誠

2017年10月18日 | Weblog
2017/9/13放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠です。今日のバイブル・メッセージは「あなたは昔から私の神」です。ハバクク1章12節を読んでみましょう。
 「主よ。あなたは昔から、私の神、私の聖なる方ではありませんか。私たちは死ぬことはありません。

 今日はハバクク書です。預言者ハバククが生きた時代は紀元前7世紀頃でした。この時代に、かつてイスラエル北王国を滅ぼした北の大国アッシリヤが衰退し、代わって新しい帝国バビロニヤが勢いを増し、南の大国エジプトを牽制した時代ですね。また、いよいよユダ南王国が宗教的にも道徳的にも全く堕落し、滅亡の危機にさらされた時代です。実際ユダ南王国はバビロニア帝国のネブカデネザル王の度重なる侵略に疲弊し、やがて滅びていくのです。

 そこでハバククは祈っていますね。神様はユダ南王国をその堕落のゆえに罰すると言うが、なぜわざわざバビロニア帝国の侵略をその罰として用いるのかと。というのも、バビロニア帝国もまことの神を認めず、自分たちを神とするような非常に高ぶった者たちの国ではないかと。どうしてそんなおごり高ぶった国を神はユダ南王国を裁く道具として用いられるのか、という訳です。

 これまでの預言者は神の裁きをそのまま語り伝えるのが特徴でした。神の裁きの方法について異議を唱える預言者は珍しいのです。しかしハバククは神のことばを伝えながら、素朴な疑問をそのまま神にぶつけていますね。もし神に裁かれるのならば納得できる方法で裁かれたい、と。それに対する神の答えは、もしその裁きの執行者が悪人であればその人もまた裁かれるというものでした。神は正しいことをなさり、決してその結果に差別も不公平もない、というわけです。大切なのはこの正しい神を覚えて歩むことと、このように疑問を発する私たちの心の声に神は丁寧に答えてくださることを知ることです。神に訴え神に叫び、神の答えを得ることは人間の特権なのですね。聖書を読み続け、私たちの思いに配慮し応じてくださる神がおられることを知っていただきたいと思います。

(PBA制作「世の光」2017.9.13放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

 

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