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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■起きて、床を取り上げて歩け -4 / 大嶋重徳

2016年10月25日 | Weblog
2016/10/25放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
聖書にはベテスダの池で38年もの間、寝たきりの人が出てきます。この人は「よくなりた」(ヨハネ福音書 5章6節)という思いを持てずにいました。
 彼のその弱さのことばをそのまま聞かれたイエス様は、こう言われます。
 「起きて、床を取り上げて歩きなさい。」(ヨハネ福音書 5章8節)
 彼の弱さを聞いてなお、「起きなさい」とイエス・キリストは語りかけられたのです。
 このことばに触れた時、今まで「良くなりたいか?」(ヨハネ福音書 5章6節)と聞かれても弱さしか話すことができなかった彼が、自分の身体を起こそうとしました。自分の弱さに耳を傾けてくれたイエス様のことばに信頼したのです。今まで誰も自分のそばに居ようとはしてくれなかった。しかしそんな自分に「起きなさい」と言ってくれる人がいたのです。その時彼は、誰と競争するのでもない、イエス様だけを見つめて身体を起こそうとしたのです。身体が動きました。そして彼は起き上がりました。「床を取り上げて歩き出した。」(ヨハネ福音書 5章9節)とあります。

 しかし物語はここで終わりませんでした。ここで彼の人生が変わった訳ではなかったからです。この後、安息日に癒すことは駄目だと考えていていたユダヤ人たちが、この男を責めます。するとイエス様はわざわざ彼を見つけ出して言おうとされたことがありました。
 イエスは宮の中で彼を見つけて言われた。
 「見なさい。あなたはよくなった。もう罪を犯してはなりません。」
(ヨハネ 5章14節)

 イエス様が彼に言われたのは、「安息日に癒しちゃったからごちゃごちゃ言われてごめんね。」とも、「最近どう? 友達できた?」でも(なく)、「もう病気になっちゃだめだよ。」とは言われませんでした。イエス様が再び彼を見つけて出してでも伝えたかったのは、彼の抱える本当の問題は彼の孤独でも彼の失望でも38年間の病気にあるのでもなかったからです。本当に彼を苦しみていたのは罪だ、とイエス・キリストは語られたのです。 私たちにとっても私たちの弱さの一番下に潜んでいるのは今日も罪です。もちろん病気は罪ではありません。孤独も罪ではありません。しかし人間の抱える問題の一番下に根づいているのは罪です。身体が良くなっても人間関係が良くなっても、なお解決できない問題が私たちにはあります。実はこの罪の問題の解決のために私たちの傍らにイエス様は来てくださったのです。聖書の語る罪について来週からお話ししたいと思います。

  ( PBA制作「世の光」2016.10.25放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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