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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■父イサクを共に葬る恵み / 岩井基雄

2016年10月14日 | Weblog
2016/10/14放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
 月の第二週の金曜日は旧約聖書に登場するヤコブの人生について学んでいますが、ヤコブの人生もいよいよ終盤を迎え、父イサクの死に続いて愛する妻ラケルの死と向き合っていくことになります。

 作家の三浦綾子さんは生前、「私にはまだ死ぬという大切な仕事がある」と語りました。最近は自分の人生の終わりについて考える「就活」に多くの方が意欲的に取り組んでいらっしゃいますが、死と向き合うことは簡単なことではありませんね。自分だけではなく配偶者などの家族の死と向き合うことも同様に痛みを伴う大きな人生の課題であり、誰も避けて通ることはできませんね。

 この創世記35章には、ヤコブの妻ラケルと父イサクの死が記されています。ラケルは第二子を出産する時、苦しみの中でその子をベン・オニ、「私の苦しみの子」と呼びます。死を意識したラケルは出産の痛み以上に、別れの苦しみをもその名前に込めたのでしょうか。夫であるヤコブは、ラケルが命がけで産んだこの子をベニヤミンと名づけますが、その名前には「後継者」「名誉な者」という意味もありました。妻との別れという悲しみの中で、ヤコブは彼女が残してくれた末子に希望の名前をつけ、文字通りベニヤミンは後に老いたヤコブの生きる希望となっていきます。一方、長寿を全うしたイサクはエサウとヤコブに葬られます。イサクの死が最後に、問題や確執を抱える双子の兄弟を繋いで行ったのです。

 聖書はこう記しています。
 「イサクは息が絶えて死んだ。彼は年老いて長寿を全うして自分の民に加えられた。彼の子エサウとヤコブが彼を葬った。
    旧約聖書 創世記35章29節

 死の苦しみの中にも神の恵みと慰めがあり、主はその苦しみさえも用いてくださるですね。そして神様に信頼を置き、イエス・キリストを信じる者には死を超える命の希望、永遠の勝利の希望があるのです。

 「死は勝利に飲まれた」と聖書が証ししている通りです。私たちが恐れる死は神のいのちにある勝利に飲まれました。私たちは死や別れを恐れる必要がなく、永遠の希望といのちはあなたに平安と希望と本当の絆を与えるです。あなたもこの勝利の人生を歩み出していきませんか?

  (PBA制作「世の光」2016.10.14放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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