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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■起きて、床を取り上げて歩け 1 / 大嶋重徳

2016年10月04日 | Weblog
2016/10/4放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
聖書の中にエルサレムの羊の門と呼ばれる場所にベテスダという池にまつわる物語が出てきます。ベテスダという名前は「慰めの家」という意味があります。この池には一つの伝説があったのです。主の使いがその池に時々降りてきて水浴びをします。見えない天使が水浴びをすると、その水がさっと舞い上がって池の水が動くのです。そしてその水が動いた後に池に一番最初に入った人はどんな病気にかかった者でもすぐに癒される、というものでした。この池はエルサレムの神殿の北のほうにあって、池の周りを五つの回廊がぐるりと取り囲んでいました。この五つの回廊には噂を聞いたユダヤ中の多くの病人たちが水が動くのを今か今かと待っていたのです。そこは誰も治療する人もなく、傷あとは腐り、トイレも垂れ流しにされていた人たちの溜り場でした。ですから汚いし臭いし誰も近づかない場所だったです。

 この日、そのベテスダの池にイエス様が来られました(ヨハネ福音書 5章1節~6節)。この日は祭りの日でしたで。ベテスダの池の隣の神殿はまさに祭りの中心でした。にぎやかな音が聞こえてきたでしょう。しかし隣にあるこの池にいる彼らを誰も関心を持っている人は居なかったのです。

 しかしその祭りの日にイエス様は、誰も近寄らないその場所に来ました。そしてそこで、38年の間ずっと治らずに伏せっている人をじっと見つめた、とあります。この時のイエス様の眼差しはどんな眼差しだったでしょうか。

 私はイエス様のことを好きだなと思うのは、イエス様は美しいもの魅力的なものを見つめられたという記事が聖書には無いことです。苦しみや痛みや悲しみを見つめられた記事ばかりが出てきます。

 今日このラジオをベッドの中で聞いておられるという方もおられるのではないかと思います。しばらく立ち上がれずに、たくさんの人の輪の中にいることから遠ざかっている方がおられるかと思います。私もしばらく入院していた時のことを思い出すと、自分だけが取り残されたような気がして随分と気持ちが焦ったことを思い出します。しかしそんな自分の布団のそばに、イエス様が寄り添っていてくださり、盛り上がっていて楽しげな所に足を運ばれるキリストではなくあなたの所に来れるキリスト、そんなイエス様の眼差しの中で安心して朝を迎えていただきたいと思います。

  ( PBA制作「世の光」2016.10.4放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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