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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■起きて、床を取り上げて歩け -3 / 大嶋重徳

2016年10月18日 | Weblog
2016/10/18放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
聖書にはベテスダの池という病の人を癒す池の話が出てきます。
 
 この池の周りに38年もの間、寝たきりの人がいて、イエス・キリストは彼にこう言われました。
 「よくなりたいか。」 (ヨハネ福音書 5章6節)
 
 しかし、そう聞かれた男は答えます。
 「池の中に私を入れてくれる人がいません。」

 「良くなりたい」とも言えない彼は、独りぼっちでこの場に横たわっていたのです。何年も何年も、その繰り返し。いつしか38年もこの場所にいたのです。

 彼は諦めました、良くなることを。だからこそイエス様に「良くなりたいか」と聞かれても、「良くなりたいですよ」と答えることをしなかったのです。誰もそばに来てくれない38年間の孤独の中で、一人だけ自分のそばに来てくれた人がイエス様でした。優しく彼をじっと見つめてくれ、声を懸けてくれたイエス様に彼は「もう変われないんです」と心の叫びを、自分の抱えている弱さを正直に話したのです。

 イエス様の「良くなりたいか」ということばは、良くなりたいと思っているのか? よくなりたいと思っているんだったらその気持ちがあるんだったら治してやろう。もっと神を信じる信仰を持てよ、と彼を責めるものでありませんでした。彼の内側にある失望を諦めを寂しさを、正直に話すことのできるそういう優しいことばだったのです。イエス様の「良くなりたいか」ということばは、良くなりたいとも思うことのできない自分の弱さを正直に話すことのできる優しいことばでした。

 私たちも今日このイエス様の前で正直になりたいと思います。このラジオを聴きながら、あなたは今変わりたいと思っていますか? 所詮変われないよ。一旦変わろうと思っても、すぐに周りに流されるんです。結局自分は変われないんです。やめられないあの罪がありますから。もう間違っているとも自分でも思わなくなっているんです。・・・
 しかしこの朝、イエス様はあなたの正直なそのことばを待っておられるのです。いい人ぶった答えではなく、いい人を演じる事もできないようなあなたの本当のことばをイエス様は待っておられるのです。そしてそこから始めていくのです。良くしてくださる主のみわざ・御手に委ねて行くのです。あなたの前にはあなたをよくしようと見つめておられるイエス様がおられるのですから

  ( PBA制作「世の光」2016.10.18放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



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