♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■あなたの創造者を覚えよ / 関根弘興

2016年09月19日 | Weblog
2016/9/19放送


 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。 番組に聖書のことばについて質問が届きました。旧約聖書の伝道者の書の11章1節のことばなんですが、
 「あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になって、あなたはそれを見いだそう。
 こういうことばですねえ。この意味はいったいどういうことですか?という質問でした。

 このことばの意味は、人生には不確実な要素がとても多いですよね。私たち人間は未来がどうなるかを予測することはとても難しいです。でもそれだからといって未来の危険を恐れて何もせずに手をこまねいているのではなく勇気をもって歩んで行きなさいという勧めのことばなんですねえ。「あなたのパンを水の上に投げよ」とありますが、水の上にパンを投げたら何だか勿体ないというか、まるで無駄のように見えますね。でも考えると、そのパンが魚のエサになっていくなら後に漁獲高が増していく、という風にも考えられますよねえ。またこのパンを商品と例えるなら、その商品を水の上に投げる、つまり海を越えて貿易をすると考えると、その商品が後に世界に広がっていく訳ですね。またこのパンを善意とか親切というふうに置き換えてみると、無駄と思えても善意や親切、そうしたものは決して最終的に無駄になることはないんだというふうにも取れますね。
 
 つまり明日のことを私は分からないわけですよねえ。ですから神様の御手に人生を委ねて自分のなすべき業(わざ)をそれが時には無駄であるかのように見えたり、すぐに結果が出ないこともあるかもしれませんが、勇気をもって歩んで行きなさい、ということばという風に理解されたらいいと思うんです。

 この伝道者の書というのはイスラエルの繁栄を築いたソロモンという王様が記したと言われます。彼は国の領土広げ、貿易を盛んにし、国を富ませた成功者です。でもこの書の中には、何度も「むなしい」ということばが使われているんですねえ。大きなことを達成し成功者として地位を得たにもかかわらず、「空しい」と言ってるんです。そして、この書の一番最後にはこう書かれています。
 「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。」(伝道者の書 12章13節)
 
 私たちはいろんな経験をしますけれども、最終的に「神を恐れる」つまり神様の前に膝まづいて生きる、神を礼拝しながら生きる、ということが本当に人間にとって大切だと教えているんですね。

  (PBA制作「世の光」2016.9.19放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする