2016/9/13放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
新約聖書ルカの福音書には、イエス様の足元にじっと座りこんでイエス様のことばに聞き入る妹マリヤに、自分の手伝いをしない、と腹を立てたマルタという姉妹の物語が出てきます。
しかしイエス様は、みことばを聞き入るマリヤに、「必要なたった一つのことをしている。」とおっしゃってくださいました。一方、イエス様をもてなそうと一所懸命だったマルタにとっては、この出来事は非常に落ち込む出来事となったでしょう。イエス様のことをもてなしたいという思いで始まったにもかかわらず、自分の心が乱れに乱れてしまい、妹マリヤに怒り、自分だけが働いている!とイエス様に対しても怒りを爆発させてしまったのです。
おそらくマルタはしっかり者のお姉さんだったと思います。よく気が付く人で、イエス様一行もマルタのもてなしをとても喜んでいたことだったでしょう。そしてマルタもそんな自分に自信があったからこそイエス様に対して強く出てしまったのではないでしょうか。そんなマルタだったからこそ、イエス様に訴え出た自分のことばの余りのひどさをあとで冷静になった時に思い知らされた出来事であったでしょう。イエス様にかけられたこのことばはマルタの信仰生活に挫折を生みました。
しかしそんなマルタにイエス様は、「マルタ、マルタ」と呼びかけられます。この時代の特徴ですが、二度呼ぶとは非常に強い愛情を示す文学的用法です。マルタにもかけられている暖かい思いがここにあります。確かにここでマルタは砕かれます。しかし砕かれるということと共にあるのは、新しく造り直される恵みの時です。
私たちは聖書のことばを読んでいると、時に強く、時に激しく砕かれることを経験します。自分が自分で正しいと思っていてた信仰理解、福音理解を根底から壊されるような思いにさせられることがあります。しかしその際に私たちを砕いているのはイエス様だということ、それが大きな安心です。もし私たちが誰か人によって砕かれ打ちのめされる時、私たちの思いは憎しみとなり怒りとなり、その記憶は苦々しい歪みとなっていきます。しかし私たちが聖書から砕かれていくとき、私たちは砕かれることをもなお安心の中で、より神様にお委ねしながら受けとめる事ができるのです。
今朝も私たちは、聖書から神様の優しさを感じながら、砕かれることをも受けとめていきたいと思います。
( PBA制作「世の光」2016.9.13放送でのお話しより )
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
新約聖書ルカの福音書には、イエス様の足元にじっと座りこんでイエス様のことばに聞き入る妹マリヤに、自分の手伝いをしない、と腹を立てたマルタという姉妹の物語が出てきます。
しかしイエス様は、みことばを聞き入るマリヤに、「必要なたった一つのことをしている。」とおっしゃってくださいました。一方、イエス様をもてなそうと一所懸命だったマルタにとっては、この出来事は非常に落ち込む出来事となったでしょう。イエス様のことをもてなしたいという思いで始まったにもかかわらず、自分の心が乱れに乱れてしまい、妹マリヤに怒り、自分だけが働いている!とイエス様に対しても怒りを爆発させてしまったのです。
おそらくマルタはしっかり者のお姉さんだったと思います。よく気が付く人で、イエス様一行もマルタのもてなしをとても喜んでいたことだったでしょう。そしてマルタもそんな自分に自信があったからこそイエス様に対して強く出てしまったのではないでしょうか。そんなマルタだったからこそ、イエス様に訴え出た自分のことばの余りのひどさをあとで冷静になった時に思い知らされた出来事であったでしょう。イエス様にかけられたこのことばはマルタの信仰生活に挫折を生みました。
しかしそんなマルタにイエス様は、「マルタ、マルタ」と呼びかけられます。この時代の特徴ですが、二度呼ぶとは非常に強い愛情を示す文学的用法です。マルタにもかけられている暖かい思いがここにあります。確かにここでマルタは砕かれます。しかし砕かれるということと共にあるのは、新しく造り直される恵みの時です。
私たちは聖書のことばを読んでいると、時に強く、時に激しく砕かれることを経験します。自分が自分で正しいと思っていてた信仰理解、福音理解を根底から壊されるような思いにさせられることがあります。しかしその際に私たちを砕いているのはイエス様だということ、それが大きな安心です。もし私たちが誰か人によって砕かれ打ちのめされる時、私たちの思いは憎しみとなり怒りとなり、その記憶は苦々しい歪みとなっていきます。しかし私たちが聖書から砕かれていくとき、私たちは砕かれることをもなお安心の中で、より神様にお委ねしながら受けとめる事ができるのです。
今朝も私たちは、聖書から神様の優しさを感じながら、砕かれることをも受けとめていきたいと思います。
( PBA制作「世の光」2016.9.13放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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