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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■金の子牛事件 / 板倉邦雄

2016年05月04日 | Weblog
2016/5/4放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は、金の子牛事件という題でお話ししましょう。

 指導者モーセはシナイ山で主なる神様から十のことば、十戒を授かりましたね。十のことばは二枚の石板に刻まれていました。シナイ山にモーセが登ってから1ヶ月以上、40日が経っていたのです。

 さて山の下では人々が待ちくたびれていました。「モーセはどうしたんだ。遅いじゃないか。何か事故にでも遭ったんじゃないか。」と言い始めました。そして不安が広がったのです。

 しびれを切らした人々が兄の祭司アロンに詰め寄りました。「さあ、何とかしてくれ。私たちに先立ってゆく神を私たちのために作ってくれ。私たちをエジプトの国から導き出した人物、あのモーセはどうなったか分からないからだ。」(出エジプト記 32章1節参照)
 すると祭司アロンはいとも簡単に申し出を承諾して人々に言いました。「分かった、分かった。あなたがたの妻息子娘たちの金の耳輪を外して私に持ってきなさい。」

 そこで人々はみな金の耳輪を外しアロンの元へ持ってきました。最初アロンは金細工人のように工具で牛のかたちを作りました。それから金を熱で溶かしてから牛のかたちに流し込んで子牛を作り上げたのです。

 人々は歓喜の声を上げました。「イスラエルの人々よ、この子牛はあなたがたをエジプトの国から導き上られた私たちの神である。」(出エジプト記 32章2~4節参照) 祭司アロンはその様子を見て、子牛の前に祭壇を築いたのです。そしてアロンは布告しました。「明日は主の祭りである。明日は金の子牛の前で主なる神様を礼拝しよう。」と言うのです(出エジプト記 32章5~6節参照)。

 「自分のために、刻んだ像を造ってはならない。」(出エジプト記 20章4節)と十のことばの二番目の戒めでモーセを通して言われたばかりでした。それなのに目に見える偶像である金の子牛を作って人々は、明くる朝早く起き、いけにえを金の子牛に捧げたのです。
 貪欲は偶像崇拝であると新約聖書は警告しています。目に見えるものを崇拝する時、私たちは貪欲になってゆくのではないでしょうか。そして人々は座って飲み食いし、立っては踊り戯れたのでした。金の子牛を作るという偶像崇拝の結果ではなかったでしょうか。
 (PBA制作「世の光」2016.5.4放送でのお話より )

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