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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■つぐない / 板倉邦雄

2016年05月11日 | Weblog
2016/5/11放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「山の上での執りなし」という題でお話ししましょう。

 私たちが罪や悪を行なったなら、それなりの償いをしなくてはなりませんね。イスラエルの人々は自分たちが行なった偶像崇拝の罪のために償いをしたのです。

 さて山の上にいたモーセは身を転じて山を降りました。モーセの手には2枚の石の板がありました。そこには十のことば、すなわち十戒が刻まれていました。山の途中で待機していた若きヨシュアは山の下の人々の大声を聞いていたので降りてきたモーセに言いました。「宿営の中に戦いの声がします。」 するとモーセは言いました。「戦いに勝った勝どきの声ではない。敗北の声でもない。私の聞くのは歌と踊りの声である。」

 モーセは宿営のテントに近づきました。そこにモーセが見たのは金の子牛の周りで、上半身裸で踊り狂い、酔っぱらい、男女が戯れている光景でした。いつの時代でも宗教的な祭りにおいて見られる光景ではないでしょうか。今から2000年前のローマ帝国時代の社会を描いて聖書はこう言いました。
 「夜はふけ、日が近づいている。それだから、わたしたちは、やみのわざを捨てて、光の武具を着けようではないか。・・・宴楽と泥酔、淫乱と好色、争いとねたみを捨てて、昼歩くように、つつましく歩こうではないか。」ローマ人への手紙13章13、14節 (口語訳聖書)

 モーセは怒りに燃え、手に持っていた2枚の石の板を叩きつけ、山のふもとで砕いてしまいました。そして人々が作った子牛を取ると、燃える火の中に投げ込みました。木の上に塗った金のメッキは溶けてはがれて行きました。そして木で作った牛のかたちは灰になっていったのです。モーセはその灰と粉々になった金を水に撒いて混ぜ合わせるとイスラエルの人々に飲ませました。自分たちの犯した罪と過ちを身をもって自覚させるためでした。自分たちの罪と過ちは水と一緒に自分たちの腹の中に流しこまれたようなものだということを覚えて、罪と過ちは償いを伴うものであることを味わわなくてはならなかったのです。いのちの水は腹から出て来ると言われます。その腹に灰と金属が流れ込んでゆく。罪と罪の結果はそのようなものなのかもしれないのです。

 (PBA制作「世の光」2016.5.18放送でのお話より )

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このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

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東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

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■山の上での執りなし / 板倉邦雄

2016年05月11日 | Weblog
2016/5/11放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「山の上での執りなし」という題でお話しします。

 「執り成し」とは関係が悪くなった人々の間に立って取り持ってあげることですね。シナイ山の山の上で、モーセはイスラエルの人々と神との間に立って執り成しの祈りを捧げました。

 さて主なる神様は、山の上にいるモーセに言われました。
 「急いで山を降りなさい。あなたがエジプトの国から導き出したあなたの民は悪いことをしている。あなたが山から戻らないので早くもわたしが命じた道を離れました。自分のために金を溶かして子牛の像を作り礼拝し、犠牲を捧げています。そしてこう言っています。『イスラエルよ、この金の子牛はあなたをエジプトの国から導き出したあなたの神である。』 わたしの怒りは彼らに向かって燃えている。わたしを止めるな。わたしは彼らを滅ぼし尽くそうと思う。しかし、わたしはモーセ、あなたを大いなる国民とするであろう。」

 そのことばを聞いたモーセは、執り成しの祈りを捧げました。
 「主なる神様。大いなる力と強き手をもってエジプトの国から導き出されたあなたの国民に向かって、なぜあなたの怒りが燃えるのでしょうか。エジプトの人々に『主という名の神は悪意をもってイスラエルの人々を導き出して彼らを山地で殺害し、地上から絶ち滅ぼしたのだ。ひどい神様じゃないか。』と言わせて良いでしょうか。どうかあなたの激しい怒りを止め、あなたの国民にくだそうとされる災いを思い直してください。あなたのしもべアブラハム、イサク、イスラエルにあなたご自身があなたを指して誓った約束を覚えて忘れないでください。このように約束してくださいました。『わたしは天の星のようにあなたがたの子孫を増し、わたしが約束した地を皆あなたがたの子孫に与えて、長く所有させるであろう。』」

 すると主なる神様はモーセの執り成しの祈りによって、人々に下すと言われた災いを思い直されたのです。

 主イエス様が私たちのために十字架の上で神様に執り成しの祈りをしてくださったことを忘れてはなりません。
 「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」 ルカの福音書23章34節 (口語訳聖書)

 (PBA制作「世の光」2016.5.11放送でのお話より )

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このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

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東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

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