♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■寄り添われる神 / 岩井基雄

2016年05月13日 | Weblog
2016/5/13放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。月の第二週の金曜日は旧約聖書に登場するヤコブの人生について学んでいます。

 彼は神様によって内側から変えられた人でした。私たちにとって過去の失敗や過ちと向き合うということは時には辛く苦しいものですね。自分の内側の計算高さや願望、それを上回る伯父ラバンの策略に振り回されてきたヤコブもいよいよ自分の故郷に向かいます。そこは彼がかつて父と兄を騙して長子の権利と祝福を奪った地であり、殺意を抱いた兄から逃げるために後にした場所でした。しかし、母の故郷で過ごした10数年の歩みでヤコブは少しずつ自分の姿と向き合い、神様の前に砕かれ、整えられてきたのです。そしてついに元の場所、故郷へと歩みを進めていました。彼の内側には恐れがあったでしょう。今なお怒りと殺意を覚えているかもしれない兄の元に戻る旅でもあったからです。しかしその帰るべきところに帰る旅路の中、神様が彼に励ましを与えてくださいました。

 聖書はこう記しています。
 「さてヤコブが旅を続けていると、神の使いたちが彼に現われた。
  ヤコブは彼らを見たとき、『ここは神の陣営だ。』と言って、
  その所の名をマハナイムと呼んだ。

             旧約聖書 創世記32章1節、2節

 神様が、恐れ惑うヤコブ、しかし自分の失敗の現実と向き合い元の故郷へと歩みを進めるヤコブに、神様が使いを通して彼に現れ、励ましと慰めを与えてくださったのです。どんな中にも神が共にてくださる。こんなことさえなければと思うような出来事のただ中にさえ神ご自身がおられ、共に寄り添ってくださり、神の守りと陣営が自分を取り囲んでいるということに彼は目が開かれていったのです。神様はあなたが向き合うべき困難な問題、失敗や過ちにも寄り添い、それと向き合う力を与えてくださいます。神様の憐れみは尽きることがなく、あなたに自分の過ちを認める勇気、内側から変えられていく謙遜さを与え、帰るべき所に帰らせてくださるのです。

 聖書のことば
 「私たちが滅びうせなかったのは、主の恵みによる。主のあわれみは尽きないからだ。それは朝ごとに新しい。
     旧約聖書 哀歌3章22節、23節

 (PBA制作「世の光」2016.5.13放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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