♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■福音の勇者、ヤコブ / 原田憲夫

2016年04月05日 | Weblog
2016/4/5放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。

 今日はキリストの弟子ヤコブを紹介します。スペインにサンティアゴでコンポステラという大聖堂があります。サンティアゴとは聖ヤコブのことですが、ヤコブの墓の上に建っているのだと言います。このヤコブはキリストの弟子の中で最初の殉教者となった人です。
 
 さて、このヤコブですが兄弟ヨハネと共にガリラヤ湖の漁師でした。ボアネルゲ「雷の子」というあだ名をつけられていたように、気性は激しかったようです。

 こんなことがありました。キリストと弟子たちがサマリヤ地方を旅していた時でした。泊まる宿を探したのですがサマリヤ人は彼らを受け入れてくれません。すると頭に血が上ったヤコブはヨハネと共にこう口走ったのです。「主よ。私たちが天から火を呼び下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」(ルカ 9章54節) キリストは厳しく戒められましたが、まさに彼らは雷の子たちでした。

 またある時には、ヨハネと共にキリストに厚かましい願い事をしました。「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせてください。」(マルコ 10章37節) この願い事は他の弟子たちと言い争いになりました。実はみんなも同じことを思っていたのです。この時キリストは、「偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。・・・人の先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい。」(マルコ 10章43節、44節)と諭しました。このような「雷の子」と言われた熱血漢ヤコブが後に「福音の勇者」と呼ばれたのです。

 その鍵はキリストがヤコブとヨハネを弟子へと招かれたことにあります。この時、漁師であったヤコブとヨハネは舟の中で網を繕っていたのですが、彼らは舟も父も置いて、その招きに応えました(参照マタイ 4章21節、22節)。今までの仕事が嫌になったというのではありません。キリストの声が彼の心を捕えたのです。雷の子が勇者へと歩き始めた瞬間でした。大きな決断をするほどの素晴らしい出会いだったのです。気性というものはなかなか自分では変えることができません。けれども真の愛の人キリストに出会い、その激しい気性はキリストを命がけで伝えるという情熱の人、福音の勇者へと変えたのです。

 あなたいかがでしょうか。このキリストに人生を託しませんか? さあ、新しい人生へと一歩踏み出してください。

  ( PBA制作「世の光」2016.4.5放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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