♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■主が見張りとなって/岩井基雄

2016年04月15日 | Weblog
2016/4/15放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
 今日は旧約聖書に登場するヤコブの人生について学んでみましょう。

 自分の父や兄を騙し、兄への祝福を奪い取ったヤコブですが、伯父ラバンのもとで過ごした14年間の間に、彼もまたラバンから裏切られたり、約束を反故にされたりする憂き目に遭います。他の人から騙される痛みや悲しみの経験は、彼を忍耐の人、待ち望む人へと少しずつ変えていきました。神様はヤコブに、自分の思いをあのラバンに伝える機会を与えてくださったのです。妻のラケルがラバンから盗み出したテラフィムに関して己の無実が証明されたヤコブは、この時とばかり積年の鬱憤を伝えることができたのです。

 私たちの人とのコミュニケーションは表面だけ整っていれば良いのではありません。時には本音を分かち合い、心の深い所で理解し合い、赦し合う必要があるのです。ヤコブもラバンも成熟とはほど遠い現実を抱えていましたが、共に神様の前に出る機会によって彼らは和解することができました。ラバンとヤコブは和解の印としてガルエデ「証しの塚」(参照 創世記 31章47節)と呼ばれる契約の石塚を建て、神様の前に不可侵条約にも似た契約を結ぶのです。

 聖書はこう記しています。
 「またそれはミツパとも呼ばれた。彼がこう言ったからである。
 『われわれが互いに目が届かない所にいるとき、主が私とあなたとの間の見張りをされるように。』
」 創世記 31章49節

 たとえ私たちの間に不信や不誠実があっても神様が見張りをされるならば私たちは守られ、天地万物を創造された神様の前では、その神様を十分に知らない人もまた整えられていくのです。神様に喜ばれる真実な歩みを選び取って行く時、私たちはどんな時にも恐れる必要のない歩みへと整えられ続けていくのです。私たちはどうであろうと神様は真実で誠実な方だからです。そして神様はあなたに誠実な歩みを求めていらっしゃいます。
 
 聖書のことば
 「主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行ない、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。」 旧約聖書 ミカ書 6章8節

 あなたも神と人との前を真実に歩む人生を歩み始めてみませんか? 主が見張りとなってくださるのです。 

(PBA制作「世の光」2016.4.15放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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