大正14年6月(1925)、近畿各府県で発生していた牛の伝染病が兵庫県でも発生し、その警報が出されています。伝染病は牛肺疫(ぎゅうはいえき)と呼ばれる肋膜肺炎で恐れられていたようです。その警戒ビラが「雑書綴」(大正十四年四月 社町社区長)に綴じられていますので紹介します。(写真)
恐るべき牛の伝染性肋膜肺炎発生!
予て大阪、滋賀、京都の各府県に於て発生せる牛の伝染性肋膜肺炎(一名牛肺疫)は六月十三碑県下川辺郡神津村下河原に発生せり
其症候の主なるものは
(一)四十度以上の高熱を発す
但し熱の割合に食欲あり
(二)時々咳嗽す
(三)水様又は粘液様の鼻漏あるもの多し
予防心得左の如し
(一)此際成るべく牛の売買交換を見合すこと
(二)牛舎には猥りに外来人を出入せしめざること
(三)牛舎は常に清潔にすること
(四)飼料に注意し、出所不明のもの又は常に牛の通行する路傍の青草及び不潔なる飲料水を与へぬこと
(五)他の病牛に接近せしめざること
(六)牛に異常ある時は直に獣医の診断を受くること
(七)消毒薬(千倍の昇汞水又ハ二十倍の石炭酸水)にて牛舎の出入毎に人の手足履物を消毒すること
大正十四年六月 兵庫県
恐るべき牛の伝染性肋膜肺炎発生!
予て大阪、滋賀、京都の各府県に於て発生せる牛の伝染性肋膜肺炎(一名牛肺疫)は六月十三碑県下川辺郡神津村下河原に発生せり
其症候の主なるものは
(一)四十度以上の高熱を発す
但し熱の割合に食欲あり
(二)時々咳嗽す
(三)水様又は粘液様の鼻漏あるもの多し
予防心得左の如し
(一)此際成るべく牛の売買交換を見合すこと
(二)牛舎には猥りに外来人を出入せしめざること
(三)牛舎は常に清潔にすること
(四)飼料に注意し、出所不明のもの又は常に牛の通行する路傍の青草及び不潔なる飲料水を与へぬこと
(五)他の病牛に接近せしめざること
(六)牛に異常ある時は直に獣医の診断を受くること
(七)消毒薬(千倍の昇汞水又ハ二十倍の石炭酸水)にて牛舎の出入毎に人の手足履物を消毒すること
大正十四年六月 兵庫県
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