ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

大正12年-社税務署新築の議案

2013年06月13日 05時34分39秒 | Weblog
 大正12年(1923)6月17日の日付で、町有建物建築に関する議案が町長から提出されています。当時の社区長の綴に綴じられているものですが、町費で税務署を新築し、大阪税務署監督局に有料貸付をしようとする提案です。
 税務署の新庁舎は社の田町通りから小学校へ通じる学校道の途中に建設されることになており、その後社町役場としても使用されました。写真の建物です。翌13年には新築を祝って田町で花火が打ち上げられています。今はこの建物もなくなり、消防会館と駐車場に変わっていますが、わが家の隣であり、小さい頃から見慣れた建物でした。90年前に新築提案されたんですね。議案は次の通りです。

 第二十二号議案

   町有建物建築ノ件

大正十二年度町費ヲ以テ社税務署庁舎ヲ新築シ有料ニテ大阪税務署監督局ニ貸付セントス
理由
社税務署ノ庁舎ハ腐朽荒廃シ採光通風モ宜シカラズ執務上甚ダ不便ナルト一方郡制廃止ノ結果行政区割変更ノ実現モ想像スルニ難カラズ依テ庁舎ヲ新築シテ之レニ対応シ且ツ執務ニ便ナラシメントス

   大正十二年六月十七日
               社 町 長   松 本 兼 蔵
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