加東市は、昔から、米どころ、酒米産地として知られてきましたが、大正15年(1926)の4月の社町(旧社町、今の加東市立社小学校校区にあたる)の区長会で、農業改良に関する事項が協議されています。農業は当時の主産業であり、その振興は重要な議題でした。当時の文書綴に綴じられている協議事項に関する文書を紹介します。
区長会協議事項
大正十五年四月十七日
一、苗代改良ニ関スル件
米作上苗代改良ノ必要ナルコトハ今更言ヲ要セサル處ニシテ本町ニ於テモ各位ノ努力ニヨリ年々改良ノ実ヲ挙ケツツアルモ尚ホ将来一層ノ奨励ニ努メラレンコトヲ望ム
二、優良稲品種普及ニ関スル件
本郡ノ如キ酒米ノ産地ニ於テ雑淆セル品種ノアルコトハ栽培上且ツ販売上不利ノ点頗ル大ナレハ優良品種ノ普及ハ最モ緊要ノ事ニ属ス県ニ於テハ年々優良原種ヲ配布シ之レカ普及ヲ図リツツアルモ未タ予期ニ達セサルハ甚タ遺憾トスル所ナルヲ以テ一層採種圃ノ経営ヲ全セシメ優良品種ノ統一普及ニ一段ノ配意ヲ望ム
三、肥料改良ニ関スル件
自給肥料ノ増加ヲ図り販売肥料ノ合理的施用ハ農作上経済上重要ノコトナルニ尚ホ一般農家ハ此ノ域ニ達セサル向アリ之レカ為メ講習、講話等ヲ利用シ肥料ニ関スル智識ヲ得セシメ合理的施肥ヲ行ハシムル様御配意ヲ望ム
以下 省略
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