ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

明治26年発行の尋常小学生徒用修身教科書よりー第二十課 勤勉

2021年08月23日 04時47分28秒 | Weblog
 

 昨日の続きで、今日は第二十課「勤勉」を紹介します。

昔京都に、圓山應擧(※円山応挙:まるやまおうきょ)といへる畫工(がこう・えかき)あり、「生き物の姿を写すは、手ぢかの物より始むるにしかず、」とて、一年余りの間、日日祇園の社にゆきて、雞(にわとり)をながめゐたり、やがて之を額に畫(えが)き、其の社に納め、ひろかに人人の評をききけるに、或る日野菜売りの翁之を見て、「雞の傍に草を描かざりしは、尤も妙なり、」といひければ、應擧すみやかに翁をとひて、くはしくその事をたつねたりとぞ。應擧は、かくの如くつとめはげみて、怠らざりしかば、遂に名高き畫工となりたり。
 為さずんば、なんぞ成らん。

 円山応挙の寺として知られる大乗寺(兵庫県香美町香住)には、2,3度訪れました。最初は若い頃、職員旅行だったと思いますが、どこからみてもこちらを見ているような絵があり、不思議な感じを受けたのをよく憶えています。


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