昭和6年(1931)の秋、満州派遣軍に対する慰問について、一戸当たり3銭を醵出することになり、社町長から区長に対して依頼が出されています。この年の9月に満州事変が起こり、わが郷土からも多くの兵士が出動しています。満州派遣軍への慰問はそうした中で県町村長会の決議に基づいて加東郡町村長会で協議された結果決まったものです。依頼文は次の通りです。
拝啓晩秋ノ候益々御清祥ノ段賀上候陳ハ満州派遣軍ニ対スル慰問ノ件本県町村長会ノ決議ニ基キ本郡町村長会ニ於テ協議ノ結果一戸ニ付金参銭ノ割合ヲ以テ醵出シ軍隊ノ都合ヲ聞合セ現金又ハ品物ヲ贈呈致シ度計画有之候ニ付直ニ区長会相開キ御承認ヲ求ムヘキ筈ノ處時恰モ農繁ノ時期ニ付書中ヲ以テ御伺申上候間何卒御承認被下度幸ニ御承認被下候ハバ当役場ニ於テ来ル二十日迠ニ立替支出可仕候右御依頼申上候也
昭和六年十一月十二日
社 町 長
各 区 長 殿
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