昨日紹介した教科書を保管していた旧家には、明治27年発行の「新撰髙等小學讀本」が数冊ありました。
その一冊、巻二の表紙をめくってみると、この教科書を使っていた同家の先祖の名前と時間割が筆で書き込んでありました。
「明治卅一年四月一日 社高等小学校第一学年生児童時間割表」と。明治31年(1898)ですから、124年前の時間割です。どんな教科があったのかと興味津々で見てみました。
表は、月曜から日曜までヨコに7列、そして1時間目から6時間目までタテに6列の時間割表になっていました。表の線はなく、表紙の裏に書き写したものでしょう。
月曜 修身・画法 体操 読言 算術 唱歌 理科
火曜 読言 歴史 作文 算術 画法 習字
水曜 修身 体操 読言 算術(一時間体)地理
木曜 読言 理科 習字 算術 画法 作文
金曜 修身・画法 体操 読言 算術 唱歌 歴史
土曜 習字 唱歌 地理 休 休 休
日曜 休 休 休 休 休 休
「読言」とはなんだろう、と。読書、朗読のことだろうか、習字はあるし、作文もあるので、あとは読書、朗読があれば、国語の授業になるかなと思いましたが。画法とは、図画でしょうか。あとの教科は分かります。週33時間あったんですね。実際にあった学校の時間割。こういう時にタイムマシンがあれば、その授業風景を見てみたいと思ってしまいます。