ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

天神三叉路に立つ堂々たる道標

2015年04月06日 03時18分31秒 | Weblog
            

 加東市天神は京街道と大坂街道の分岐点として、古くから多くの人々が往来し宿場町として栄えました。市街を車で走っていると、木造の旧上東条村役場の建物がある天神の信号の三叉路の東に立派な道標が立っています(写真)。高さ(約170センチメートル)といい、深く刻まれた字といい、その堂々たる存在感に思わず惹き付けられてしまいます。
 この道標は、文政10年(1827)に建立されたもので、今から188年前の古いものです。道標には「右 大坂兵庫」「左 京きよ水」と太く深く刻まれています。側面には「世話人 都倉七兵衛」と建立人の名前が、そして裏側には「文政十丁亥八月」の建立年と「石工 魚橋 神出左京」と刻まれています。調べてみると、魚橋は高砂市阿弥陀町魚橋だそうです。(『東条の道標巡覧記』)
 この道標を紹介するのは2度目です。この三叉路を通る度にその存在感を感じさせてくれる道標に惹かれてもう一度紹介することにしました。いつまでも大切にしたい歴史遺産です。
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