ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

国民精神総動員下の暮らし

2008年01月27日 06時10分06秒 | Weblog
昭和12年末-国民精神総動員の強調に関する通知

 昭和12年(1937)の7月には盧溝橋事件が起き、日中両軍が衝突、いわゆる日中戦争へと発展していきました。この年の12月には日本軍は南京を陥落しています。
 その頃、社町役場から各区長、町会議員、各種団体長宛てに「年末年始国民精神総動員強調ニ関スル件」と題した通知が出されています。通知では、さらに覚悟を新たにして国民精神総動員の趣旨貫徹を訴え、10項目にわたって実践すべきことを挙げています。

一、陽暦ノ励行ヲ期スコト
二、年末年始ノ贈答、宴会等ハ成ルベク之レヲ取止メ止ムヲ得ザル場合ハ虚礼ニ流レザル様簡素ヲ肯トスルコト
三、出動将兵ノ遺家族ニ対シテハ慰問感謝ニ適当ニ意ヲ用フルコト
四、国旗ハ常ニ清浄ニ保チ破損セルモノヲ其ノ儘掲グルガ如キコトナキコト
五、門柱、注連縄等ハ質素ヲ肯トスルコト
六、年賀状ハ成ルベク之レヲ廃止シ出征軍人ニ慰問状ヲ発送スルコト
七、元旦暁天氏神参拝ヲ行ヒ武運長久ヲ祈ルコト
八、成ルベク形式的ナル各戸回礼ヲ廃シテ社頭或ハ学校ニ於ケル年賀会ニ改ムルコト
九、一月一日午前十時「新年奉祝式」ニ各一戸一人以上参列スルコト(佐保神社ニ於テ)
一〇、前項ノ式二参列セザルトキハ一月一日午前十時ヲ「新年奉祝ノ時間」トシ各自其ノ場ニ於テ宮城遙拝ヲ行フコト(全国一斉)

 

 
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