メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

ジャズ発表会

2019-11-04 10:16:27 | 音楽一般
音楽教室のジャズ発表会 ヤマハ銀座地下スタジオ
 
ヴォーカルは「Mack The Knife」、1950年代に日本に入ってきて(匕首マッキー)、ポピュラー・ジャズという感じで随分ピットした。機会があったらやってみたいと思っていたが、中でも一番かっこよかったボビ・ダーリンが歌った版が手に入ったので、それをもとにかなり練習して臨んだ。この曲32小節を3回繰り返して歌詞が最後までいく、つまり三番まであって、この版では5回近く転調をかさねてキーが上がっていく。うまくいけば効果満点。本番では、講師先生方からなるピアノトリオも相当乗ってくれて、気分よく歌うことが出来た。
 
原曲はクルト・ワイル「三文オペラ」(1928)の頭の方で路上の語り部が歌う「メッサー・マッキーのモリタート(バラード)、だからソニー・ロリンズなどの楽器演奏では単に「モリタート」と呼ぶ)で、最後にマッキーが帰って来くるぜというところで、きれいどころもそろってさ、としてその名前の中に「ロッテ・レーニャ」がある。原曲のオペラにはないが、これは作詞をしたブレヒトが彼の芝居の主役でもあり、作曲者ワイルの夫人でもあった彼女をここに面白がって入れたのだろう。なお彼女は晩年に007「ロシアより愛をこめて」でスペクターの一味としてボンドを危機に陥れる。
 
ピアノで弾いたのは「You'd Be So Nice To Come Home To」(コール・ポーター)で、ちょっとベタな感じかなとは思ったが、発表会までのスケジュールがきつく、教室のテキストで取りかかっていたこの曲にした。やってみると、繰り返し練習してもいやになるところはなく、またアドリブ部分も我ながらうまく作れて、コール・ポーターという人はやはりなかなかと感じた次第。
今回はほとんど破綻なく、気分よく最後までいくことが出来た。


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