メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

須田国太郎展

2012-05-09 15:04:17 | 美術

須田国太郎展 (―光と影の命(いのち)― 没後50年に顧みる)

神奈川県立近代美術館 葉山  2012年4月7日(土) ― 5月27日(日)

 

須田国太郎(1891-1961) はこれまで全く知らない洋画家であった。京都中心の活動であったためと、その交友関係も私の知らないところだったのかもしれない。

スペインに留学し、模写したり研究したりしたようだが、その割には精緻な写実という感じではない。ただとりわけ多く描いている風景画の多くが、青や緑を極力抑え赤や褐色がかかっているのは、変な想像だがスペインの土地の印象が残っているのかもしれない。

 

印象に残る絵も、赤と褐色主体の風景の、中でも明るくひらけて光を感じるもの(「アーヴィラ」、「ハッカ」など)である。

 

花は必ず土から生えているものを描いていて、切り花は「静物」というちがうカテゴリーだというのは、なるほどと考えさせられる。


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