名古屋市内の、拙居所辺りの桜花も どうやら見頃を終わった様だ。この春は、先月下旬の開花から先日まで 比較的長続きした方だといわれる。過日も記したが、見頃の終わりは拙者とて残念。しかしながら、花の時季を当地だけで独占していてはならぬのも事実。春の一時期、儚い程短いのが 桜の魅力の一つなのだと強く思う。仮にもし、前述の芳しからぬ事を考えたとしたら、それは東北日本の各地や 当地中部の山間の各位から「見頃を独占するな!」盛大に非難される事だろう。花の見頃の指標「桜前線」は、南から北へと移ろって行くものだ。又 見頃が短いからこそ「又来年!」と想いを新たにする事もできるのだろう。
社会経済にあっては、かねて係争中だったとされる、大韓民国による東日本大震災及び福島原発事故による放射線懸念からの、東北地方他八県の海産物輸入禁止措置に関する世界貿易機構 WTO提訴第二審が 残念ながら逆転敗訴となった由。報道を拝見していると、我国側勝訴の第一審に比して、韓国寄りにゴール・ポストが動かされた印象があり、やはり後味の悪さを残すものがあるというのが正直な所。逆転決定に向けての 韓国側の有名なロビー運動の影響も大きかったのではないか。議論などの手続きが不十分だった側面も否めないが、他の各国へ不良なイメージを与えない為にも、政府の担当省庁には不断の努力を願いたいものだ。我国の農水産物輸入規制を行う諸国は、韓国の他にも 20カ国程ある様で くれぐれも現状以上に悪影響がない事を望みたい。
本題です。時折短文 SNS「ツィッター」の投稿を拝読しているのだが、先日付の 著述家で文藝評論家でもある 小川榮太郎さんのご発言に、少し突き刺さるものがあったので紹介させて頂きたい。以下が同氏のご見解である。
「論壇で懸命に走ってきたがー(これからも仕事をしてゆくが)ー隣室で流れてくる TVを聞くともなく聞いていると、空しくなる。電波を占有して人間が社会を支配するのは当然で、社会構造のイロハなのに ここを全く合理的ないわれのない人たちのパワーが独占している」
小川さんのこのお言葉を伺って、拙者は 今の TV報道、特に地上波の惨状を想ったものだ。公共の NHKといえど、中立公正を疑う偏向報道が目に余る事はあるし、民放各局に至っては、もう珍しい事ではないだろう。今月初だったと思うが、夜の NHK番組にあったかつての煽情雑誌「噂の真相」を恰も正当化する様な記事は「こんな伝え方に、本当に受信料を支払う必要があるのか?」と思わせる程歪んだものに映った。因みに 左派勢力に人気とされるネット誌「リテラ」はこの「噂の真相」の残党が運営しているらしいとの話を聞いた事がある。
明日は日曜。これももう周知だろうが、朝方の某 TBS報道番組にしても 似た様なレベルだろう。一時チェックした事もあったが「明らかに歪(いびつ)」とのネット見解複数に接した今は、距離を置いている。小川さんの前出見解は、一つはこれらの体たらくを嘆かれてのものだろう。それでも提供者スポンサーと仲介の広告代理業者は、形はどうあれ視聴率さえ取れれば ひいては金にさえなればそれでよしとの思考なのだろう。
数年後に発行の決まった次期紙幣の内 10000円札には、明治の大実業家 渋沢栄一翁の起用が決まっている。「国富論」で知られる中世の経済学者 A・スミスが、自由放任経済にも一定の道徳による制御が必要、と述べていたのはよく知られる所だが、それは渋沢見解も同じだったといわれる。因みに報道メディア連中の姿勢はどうなのか。前述の「必要な道徳観念」さえ弁えていない 芳しからぬ印象を受けるのは拙者だけではあるまい。こんな事で、綱紀が緩んでいるとされる安部自公政権を非難も揶揄もできないのではないか。特定野党も同じ事だろうが。前述の 小川さんの言葉を、少なくとも拙者は、繰り返し噛みしめながら 今の病んだメディアのあり様を監視して参らなければとも思う所。その改善への処方の一つが、国際的基準に則った電波オークション制の早期実現なのではあるまいか。今回画像は、前回と同じ当地副都心・金山公園の桜花を別角度から。丁度 JR在来線試験列車「ドクター東海」が検査を終え、車両基地へと帰投する所です。