2025=令和 7年 3月も、後僅かとなった。「三寒四温」の言葉通り 昨日今日の当地東海は「寒の戻り」の最中。寒さばかりでなく、真冬の頃と異なり 昼夜の温度差が大きいので、体調管理には服装の調節を含め 留意したいものであります。
今春先は 降雨が少ない事からの火災多発が懸念されたが、それが的中してしまったのは遺憾。岩手県下を初め 国内外で深甚な山林火災が発生複数。西隣・大韓民国にては 山林大火でほぼ 500㎢が焼失。消防関係などにまで犠牲を生じたとかで、先日生じた ミャンマー国震災と共に、各方面への弔意とお見舞いを表す次第。
防災策の拡充は 石破政権の目玉のはずで、こうしたこれまでとは異なる火災のあり様を踏まえた上での強い対応を可能とする体制構築を願いたい。自党内向け商品券の件を含む 政治資金問題などで大変な所は理解するが、この防災面も「表明の以上は誠実な実行」を一言求めておきたい。
その石破総理。昨日の硫黄島戦没者慰霊式典出席は尊重する者だが、並行して構想される 先の大戦メインの「戦争検証」の取り組みは慎重を期される様願いたい。この動きにつき、昨日の産経新聞ネット記事を引用して 少しみて参りたい。
「日米同盟の結束示し 中国(大陸) 牽制 石破首相の『戦争検証』には懸念も」
石破 茂首相の 3/29の硫黄島(いおうとう、東京都小笠原村)訪問は、戦没者に哀悼をささげたいという首相の強い意向で実現した。日米同盟の確かな連帯を示す狙いとともに、首相が意欲を示す「戦争検証」の一環という側面もある。
首相は戦後 80年の節目に、先の大戦で多くの被害が出た沖縄や被爆地の広島、長崎などを訪問する考えだが、戦争検証には「外交上のリスク」も伴う。
「かつて戦火を交えた日米は、和解を果たして信頼しあえる同盟国になった」。首相は慰霊式で戦没者遺族や日米政府高官らを前にこう述べた。
硫黄島での慰霊式は 戦後 50年の 1995=平成 7年に日米友好を目的に始まり「名誉の再会」として続いてきた。へグセス米国防長官は慰霊式で「昨日の的は 今日の友だ」とあいさつし、当時激戦を繰り広げた日米が 強固な同盟関係を結んでいることを強調した。
東アジア情勢を巡っては、中国(大陸)の 王 毅(わん・いー)外相が 3/22の日・中・韓 3カ国外相会談で「誠実に歴史を反省して初めて未来をつくり出せる」と語るなど、中国(大陸)が日本に対して歴史問題の再燃を仕掛ける動きをみせる。硫黄島での合同慰霊式は 改めて日米の結束を示し、同国を牽制(けんせい)する目的もある。
また 首相は今回の訪問を 夏の「戦争検証」発出につなげる考えだ。首相はかねて「なぜ あれほど大勢の人(人々)が亡くなられなければならなかったのか」と問い続けてきた。首相自身はこれまで硫黄島を訪れたことがなかったが、出発に先立ち「英霊がいかに立派であったか。哀悼をつつげたい」と周囲に語った。
だが、懸念もある。自民党内では 首相が検証目的で ”自虐的” な側面を強調し、外交に悪影響を及ぼしかねないとの警戒感がくすぶる。党内基盤が弱く、2025=令和 7年度予算案が 3/31にも成立した後は「石破おろし」が活発化するとの見方もあり、戦争検証を巡る見解の発出や内容次第では その動きを強めかねない。(引用ここまで)
総理といえど 学術面など歴史研究は自由だし、そこの所からの検証発出機会もそれは尊重されるべきかもだが、一方でやはり外交面での我国益にはくれぐれも留意を願いたいものだ。
戦後節目の総理談話としては 2015=平成 27年の 安倍元総理談話で区切られているとの見方もある。末尾リンクのその資料に譲る所もあるが、安倍元総理は それまでの 10年毎に表された総理談話を大筋で継承も「戦後世代に、いつまでも謝罪し続ける宿命を負わせてはならない」旨の注意もされている。
石破総理の戦争検証は、その所に最大限の敬意を持って行われる事を強く求めたい。例えば戦後 50年に際しての「村山談話」の様な、自虐的とも受け取られかねない様な中身に留まるなら 初めから発出すべきではないのだ。そうならない事を祈念の一方で、例えば中共政権が暗に期待を匂わせる「戦後 80年談話」の形にする必要はないのではないか。
石破政権には、どうも媚中志向としか思えぬ閣僚が多く存在する様だ。まぁ与党自民や公明の両党所属国会議員中にも少なくないとの指摘も聞く所だが、戦争検証に文句をつけそうなのは 中・韓・朝の各国位だろう。日本及び日本人の独立と尊厳に基づく信念からなら良いが、それが不十分ならば その検証は阻止されるべきだろう。
今回画像も振り返り恐縮。先年捕捉の、拙居所南方の名古屋市内・尾頭橋(おとうばし)付近を JR名古屋駅方向へと向かう 東海道本線・貨物と名古屋鉄道・名古屋本線各下り便の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。「安倍元総理・戦後 70年談話全文」http://nenkinsha-u.org/04-youkyuundou/pdf/abe_70nen_danwa150815.pdf