2015=平成27年8月も後僅か。先日より、どうも早めの秋雨に突入したらしい。週間気象情報によると、来月初の9/3(木)辺りまでは降雨がちの様だ。まあ「降られる」事は毎度だし、ある程度の雨量は仕方がない所だが、くれぐれも大雨による大規模な水害がこれ以上生じない事を祈ると共に、願わくば生鮮野菜を初めとする農産物が、極度に値上がりしない様望みたいものである。
さて今夏も、残念ながら各地の水の事故や、未成年者の不審死など夏休み特有の事件事故が多く発生してしまった。大阪府下の、二中学生が犠牲となった不審死事件がその代表格。拘束中の男性容疑者は、当初の容疑事実否認より黙秘に転じ(二被害者を自身の自家用車に乗せた事のみ認知)、或いはこれからの裁判を見越し、日本国憲法37条で認められた弁護人が付されるのを待っているものと思われる。又、この人物は過去にも深刻な傷害事件のかどで、昨秋まで服役していたとかで、事件直前には首都圏にて不審物所持を理由に職務質問を受けていたそうだ。「疑わしきは罰せず」の刑事法の建前より、この時は容疑者を拘束できなかった由だが、これはあくまで原則論。果たして警察当局は、深刻な前科を持つこの人物の履歴を的確に把握していたのだろうか。実業家 堀江貴文さんもご指摘だった「日本の警察はネットの事共にどうしようもなく弱い」所が相変わらずになっていやしないか。欧米諸国ではもう一般化したと言われ、犯歴深刻な前科者の履歴をデータ・ペース化して常に監視追跡し、不審な行動を見つけ次第拘束に踏み切る態勢を確立しておれば、此度の悲劇を防げた可能性があるのだ。凶悪犯は年毎に漸減はするも、再犯率は未成年を含めむしろ大いに増加しているのだ。
折しも、来年よりは納税者番号制マイナンバーが発足する。このシステムに警察も連携し、凶悪な犯歴を複数持つ者の監視追跡する態勢を速やかに確立して欲しい。深夜にみだりに出歩いた二被害者と、それを許したご家族にも油断があったのは事実だが、少しずつでも合理的な例外措置に踏み出せる様にする事も場合により必要だろう。例えば防犯カメラなどによる、必要な監視活動は躊躇うべからざる事であり、最近多発する、首都圏のJR線電気施設の不審火問題についても、なすべき事は同じだろう。左派野党やエセ人権勢力は、近年の凶悪犯減少そのものを良い事に、犠牲被害の各位を援護する活動を軽視、「感情的になるなかれ」などと冷やかに見ている様だが、凶悪再犯激増の事実を突きつけたらどう言い訳するつもりなのか。一度その見苦しい様を見てみたい気がするのも事実。又、個人秘密プライバシー保持を理由に露骨に反対する向きは、主に自身がいかがわしい行動をしているから不都合なのであり、正面より取合う必要はない。「性善説」が死んだ以上、前述の態勢を強めなければ、社会の平和を守る事はできないだろう。
これと通底する所あるのが、安倍政権が今秋成立を目指す安全保障関連法案の扱いだろう。ここへ来ても、政府与党の誠意ある説明が不十分の所はあるも、我々国民市民も、冷静な思考で正しく理解する必要があるとも思うのだが。折々野党勢力、特に社会民主、共産両党と前出の左派及びエセ人権勢力辺りが、今度は一転感情的に喚く様な「安保法案は戦争に道を開く」みたく短絡的な捉え方では大きく適切を欠く。報道も悪い。野党やそれに近い市民勢力の反対運動を、それこそ煽る様に取り上げる一方で、賛同や支持する動きは伝えないまま。これで、どの面下げて「公正な社会の公器」とか「第四の権力」とかを標榜するつもりなのか。ここは、我々日本人ももう国境を越えて世界で活動する事と、国家として世界の中でどう処すべきかを視野に入れて考える必要があり、そこから自ずと答えは導き出せるとも思うのだが。遠く海外にいらす同胞に危機が迫った時、自衛隊が速やかに救助できる様にする事など、祖国の安全を守る事共に、ゼロリスクでない事は既に申した。
1990年代の平成初期、イラク国の政情不安に際しては、我国は資金提供のみで国際社会から余り評価されず、続いて20世紀末より約10年間続いた、インド洋にての海自を中心とした各国艦船への洋上補給などで、我国の安保姿勢はようやく前向きに評価され始める。この時の活動は、2009=平成21年の政権交代でひとまずの終了となったが(因みに終了時の首相は、あの屁垂れの鳩山某だった)、終始この活動が平和裏に行われた事を、俺は良く覚えておかないととも思ったものだ。限定的な集団的自衛権行使とは、こうした事の地道で安全な積み重ねであり、我が本土での専守防衛に比べれば、それはある程度のリスクを伴いはするが、良い実績を重ねれば、それは国際社会よりの更なる評価にも繋がるし、現行憲法の平和志向を大きく損ねる事もない。現に、現行憲法は集団的自衛権行使を是とする国際連合憲章に沿って制定されている事実を忘れてはならないだろう。
国内の事共でもう一つ、新しい疾病が流行る可能性の事も考えるべきだろう。毎年、多くの方々を苦しめるノロ・ウィルスによる症状。今年は、従来より変異した新種が流行り出しているとかで、今一度注意を要するだろう。それと、溶連菌による感染症も大敵になり得る。どちらも、昔からある病原菌が変異して危険度を強めたもので、ノロは深刻な消化器症状、溶連の方は、怪我の傷口などから感染すると短時間に深刻な組織の壊死症状へと進み、最悪命に係わる「人食いバクテリア」に大化けするケースもあるらしい。当然ながら抵抗力の弱る高齢世代は、今から厳重な警戒を始めた方が良いかも知れない。予防策は月並みで恐縮だが、空気感染があり得るので外出時のマスク着用や、帰宅後の嗽(うがい)、手洗いを励行する位の様だ。それと少しでも体調がおかしいと思ったら、速やかに医師の方に相談する事も大切だろう。
この盆明け、当地でもちょっと気候面の異変があった。何と、名古屋市内に住む様になってほぼ半世紀。ただの一度も聴いた事のないミンミンゼミの鳴き声が初めて耳に入ったのだ。豊田市や瀬戸市の山間では良く聴くが、名古屋都心では初めての事。これはこれから、天気が大きく変動する前触れかも知れず、これから暫くは、注意して見て参ろうと思う。画像の方は、今夏最大の思い出となった、新潟県・鯨波海岸よりの日本海の様子。沿岸を行く、JR信越線の列車撮影と海水浴の名所であると共に、1970年代の昭和後期に「北」による日本人拉致事件の舞台となった史実も、是非覚えておかないとと言う所です。