第 49回衆院選の投開票日が、明日に迫った。各党の主張に一々言及する者ではないが、今回の投票率は、前回以前よりは改善されそうだ。既に期日前投票を済まされた各位も 以前よりは増加の由だし、新時代に相応しい SNSなどでの啓蒙もよく見かける所だ。拙者も明日は 自らの一票と、同時実施となる最高裁判所判事の国民審査に審判を下すべく 必ず最寄りの投票所へ赴くつもりです。
関連する本題。その衆院選の判断材料は 各位の家庭に配布される選挙広報に載る各党の選挙公約他が主だろうが、もう一つの大きな所が、昭和後期に生じた 北鮮による未解決の日本人拉致事件との向き合いだろう。以下に記事リンクも致すが、産経新聞がこの件につき各党宛てアンケート調査を実施、全党派から回答を得た由。
それによると、拉致被害日本人各位の奪還のあり方につき、自民、立憲民主、公明、共産、日本維新の会、国民民主の各党派が 当然ともいえる「即時一括帰国にこだわる」とした一方、社民、れいわ新撰組、NHKと裁判してる党~の各党派が「拉致被害者の一部帰国容認」などとしている由で、隔たりが少なくない様だ。以下 昨日の産経新聞ネット記事を一部引用して、みい参りたい。
「今後 (北鮮の)拉致問題にどう取り組むか」
(自民) 各国大使館からの情報収集や意見交換などを継続し、日朝首脳会談を実現させる。
(立憲民主) 政府の拉致対策本部や警察、外務省の連携、国連人権理事会への働きかけをする。
(公明) わが国が主体的に取り組むとともに、米韓との連携強化や 国連への働きかけをする。
(共産) 安否不明者の再調査、植民地支配の 過去の清算と合わせ、対話による解決を目指す。
(維新) 大阪維新の会が主導して 大阪府議会で採択された拉致(問題) 啓発推進決議を、全国に広げる。
(国民民主) 関係各国と連携し、北朝鮮の完全な非核化、ミサイル放棄の実現とともに解決する。
(れいわ新撰) 拉致被害者家族の声を聞き、国会での質問に反映させて取り上げる」
(社民) 2002=平成 14年の日朝平壌宣言に立ち返り、対話外交を再生、発展させる。
(NHKと) NHKという公共放送を是正し、正しい情報を国民に提供し、必要な民意を高める。(引用ここまで)
本当に、各党の取り組み姿勢を全部実行できれば良いのだがとの想いの一方で、前出の北鮮による日本人拉致事件は、明らかに我国の独立と国家の尊厳への大きな脅威ともなったのが 許し難い所だ。「被害者の即時一括帰国」に拘るはずの 6党の表明にも、その「独立に対する脅威」とへの厳しい対応姿勢が見えてこないのは遺憾だ。
特に日共のそれは、禁じ手ともいえる 対朝鮮半島「歴史問題」とのバーターを考えている様だが、我国の独立を脅かす様な そうした思考には声を大にして「断じて認められない」事を改めて主張致す次第。社民も前掲の「日朝平壌宣言」に立ち返るといっても、拉致被害者の安否が蔑ろになっている印象が免れないのではないか。れいわ新撰組も主張の 交渉途中での「被害者の部分帰国容認」も又 決して認められるものではない。
社民などは「拉致被害者家族の更なる犠牲を抑える為に」被害者の部分帰国容認が必要との主張だが、虚偽の印象は免れないだろう。何しろ事件複数が発生した当時、同党の前身・旧社会党は中朝とズブズブ。政治工作資金さえ受領していたというのだから、尚更信用ならないというものだろう。当時の土井たか子衆議と、拉致事件関与が疑われる 日本赤軍関係者らとの密会事実も指摘されている様だ。
過度の国連依存も如何なものかとの感もある。自・公と立憲民主が触れているが、国連の動きは確かに大きなものあるも 北鮮の背後にある中共は、国連決議への拒否権を持つ。中共の同意がなければ国連の力量も全てアテにできるものではなく、ここは政府与党が毅然と対応し続けなければ、拉致事件はいつまでも未解決のまま終わる事ともなりかねない。
前掲の 産経新聞調査からも、特定野党の取り組みは「期待すべからざる」レベルという事だ。与党側も、決して綺麗事に終わらせない 信念と執念の籠った強い姿勢を表すべきだ。北鮮による日本人拉致事件解決への強い姿勢があるか否か、これは明日投票の衆院選向けの 大きな判断材料とすべきものだろう。つまり、各党に向けた一つの「踏み絵」という事。事件自体の重大さを確と踏まえつつ、投票行動へと繋げて頂きたいと願うのは拙者だけか。今回画像も先年ので恐縮。新潟・柏崎市内の有名な鯨波海岸付近にての日本海の様子。通る線路は JR信越線。想えば この海岸辺りから拉致被害に遭われた方々もあった様な記憶が。以下に 関連記事を二件リンク致します。➀ 回答に既視感、問われる覚悟 拉致問題アンケート(産経新聞) - goo ニュース ➁ 拉致「一括帰国」賛同は6党 本紙政党アンケート(産経新聞) - goo ニュース