今上陛下のお誕生月でもある 2021=令和 3年 2月も、後僅か。古来「2月は、逃げる」とよく言われる様だが、確かに他の月に比べ 2~3日は短い事が よりその感を強くするのかも知れない。もう一つは年度末にかかる事。毎年この時期恒例の、所得税などの確定申告が 2月途中より始められ、今年も例外ではない。
ただ 申告締め切りについては、折から流行の中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍にも鑑み、例年より後の 4月中旬までとされる様だ。又、税務署への届け出や申告書提出に伴う 人の接触機会を減らす為、所謂「Eタックス」と呼ばれる インター・ネットを用いた納税申告の方途もある様なので、技に覚えのある各位は是非利用を検討されてはとも思う者だ。
本題です。前述感染症対策で大変な所に加え、菅(すが)総理の家族も絡んだ省庁向けの不適切な接待問題や 今夏に迫った東京五輪及び障碍五輪組織委会長人事問題などで暫く話題のなかった皇位継承問題につき、少し動きがあった様だ。奇しくも 亡き昭和天皇と誕生月が同じ拙者は「人後に落ちぬ」とまでは言えずとも、皇室に対する一定の敬意と健全な関心は それなりに払い続けていると心得る所。以下昨日発の読売新聞ネット記事を引用して、少しみて参りたい。
「皇位継承策検討の有識者会議、来月にも開催・・・政府内でメンバー人選進む」
政府は、安定的な皇位継承策などを検討するための有識者会議を 3月中にも開催する方向で調整に入った。皇位継承権の範囲や皇族の対象を見直すかどうかが 主な論点になりそうだ。
政府高官が 2/26、明らかにした。政府内で会議のメンバーの人選を進めている。政府の皇室関連の有識者会議は 2016=平成 28年~ 2017=同 29年の「天皇の公務の負担軽減に関する有識者会議」以来となる。
政府は、代替わりに伴う一連の行事が行われていた昨年までは 学識経験者らに非公式に接触して論点や課題を聞き取るにとどめており、会議を設置せずに「静かな環境」で検討する考えだった。
だが 2017=平成 29年に成立した 平成の天皇陛下の退位を実現する特例法の付帯決議では、安定的な継承権などを速やかに検討して国会に報告するよう政府に求めており、さらなる議論の必要があると判断したとみられる。(引用ここまで)
拙者は最近、皇室に関する事共は 実は大切な外交分野の課題である事を感じ始めた者だ。いや 保守側ではもう当然の事であり、拙者の自覚や気づきが遅かったのかも知れない。事実なら、この場を借りて一言の陳謝を致すべきかも知れず。
元皇族の作家・竹田恒泰さんらが日頃から主張されている事だが、皇室に関する事共は 我国の独立と尊厳に関わる「国柄」を表す重要事項だろう。我国の総人口は今後 相当な減少が見込まれるとの芳しからぬ予測が語られる昨今だが、皇族方も例外ではなく、そうした事からも 今後は皇位継承策を如何にするかが語られるべきという事だろう。そして、その議論は早めに立ち上げて一定の結論に至るべきという事だろう。
ただ、拙速な進行は良くないのも事実。よく言われる「女性及び女系天皇」についての一件だ。歴史上 確かに女性天皇はいらした時代があるも、皇位継承の基本は男系だ。近年特に喧しい 男女の地位平等の問題とは、我国の国柄に関わるだけに 相容れないものだ。ここの所は「日本は日本」という事を、国際社会に向かっても はっきりと発信しておく事だろう。
先の五輪て並びに障碍五輪組織委会長交代劇に際し、森前会長に執拗な「メディア・リンチ」を仕掛けて対外的に「女性蔑視的印象操作」をでっち上げて貶めに成功した報道メディアの悪弊は、皇室に関する報道記事の扱いにも露呈している。何度も主張している事だが、本来意味の異なる「女性天皇」と「女系天皇」を一見恰も同じ立場である様に装って、皇位継承の伝統的価値を貶め損ねようとしている不良意図を看破しなければなるまいて。祖国日本の独立と尊厳を 平和裏にも守りたくば、報道メディアの執拗な不良姿勢は厳しく糾されるべきだ。
報道社局の連中が この様な不良な捏造や混同を繰り返し我々国民市民に投げかけるのは、この不良な情報が 左派野党にとり利用価値があるからだろう。現に日共は 女系天皇出現に賛同しているし、立憲民主、社民など左傾勢力からも異論がない。つまり、我国固有の皇統は「女系」容認で芳しからぬ他家の血統を混入させる事で いずれ抹殺を図っているという意図の現れだろう。日本人として、断じて認めてはなるまいて。
前出の竹田さんらが かねて提唱されているのが「旧宮家の皇族復帰」である。この方法も直ちに実施が難しいのは分かるが、男系皇統維持の為にも、是非早めの容認を願いたいもの。加藤官房長官は、直近の会見で「現状は 旧宮家の皇族復帰は考えられず」の一方で「男系継承の重さはくれぐれも留意し、尊重したい」旨の表明をされた由。
ここは是非、旧宮家皇族復帰を大きく視野に入れる事を求めたいものだ。各旧宮家のご意向も それは良く確認尊重の必要はあろうが、可能な所で実現する様 強い姿勢で向き合って頂きたい。今回画像は、先代天皇・皇后の上皇・上皇后両陛下も一度はご乗車になった、近畿日本鉄道伊勢志摩路線の高級観光列車「しまかぜ」が当地名古屋を発ち、伊勢方面へと向かう様子を。