Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

5月回顧

2013-05-30 23:57:01 | スポーツ

コナサン、ミンバンワ! 2013=平成25年5月も、後1日を残すのみとなった。今季は、かなり早めの入梅となった当地愛知だが、本日は、そんな時季らしい雨がちの日であった。梅雨の時季を彩る、紫陽花(あじさい)の開花はもう暫く先。せいぜいこんな冴えない時季の楽しみとしたい所であります。

今月は、戦後一度も見直される事なく、時代錯誤の感もある日本国憲法を見直す様希望すべく、時には批判記事を載せて参った訳だが、悪し様に罵っているだけでは芳しくないのも事実。5月の最後は、たまには良い事でも載せて締め括りにしようかな、とも愚考する次第。主に、スポーツの分野の話になるかとも思います。

まず登山。人類史上最高齢の80歳でエベレスト山ことチョモランマ登頂を果たした三浦雄一郎さんの快挙。これは、一言素直に奉祝、その勇気を称えたいものだ。高齢登山を可能にした、心身の鍛錬は並大抵のものではなく、「必ず、最高峰に登る」との不退転の信念が可能にしたのだろう。下山がちょっと大変だった様だが、先日の無事ご帰国と共に、改めて喜びを共にしたく思う。三浦さん、本当におめでとうございます。我々への夢と勇気の大切さを語るメッセージにも一礼です。次目標へ向け、暫くはご休養下さる様。想えば、三浦一門は雄一郎さんの父君、敬三さんもスキーのプロ選手、そして優れた指導者として、白寿の域まで一線でご活動だったし、子息の方々もプロ選手やスポーツ医としてご活躍中だ。「超人一家」と申しては、言葉が過ぎるかな?笑

もう一つは、ホンダのF-1世界選手権再挑戦が決まった事。最強と言われた第2期後半、1988=昭和63年~1992=平成4年の5年間に亘り栄光の日々を共にした、Team Mclarenとの共闘(ホンダは、レースカー全般に亘るフル製造を行わず、Mclaren共闘時代と同じ、エンジン周りに専念するエンジン・コンストラクターとして参戦)が再来年の2015=平成27年より実現するが、以前と異なり、レース勝利の為だけでなく、これから真剣に取り組まなければならない、環境技術などの鍛錬にとり有益との判断だった様だ。その様な場合も、「勝利へのこだわり」は貫いて頂きたいと愚考す次第。

ホンダが真剣に取り組むモーター・スポーツの世界よりは、米合衆国よりも朗報が飛び込んで来た。数年前までF-1シリーズをも闘った、佐藤琢磨選手が、参戦中のインディカー・シリーズにて遂に初勝利。随分回り道になったが、同シリーズにての、日本人選手初のこれも快挙に、改めて敬意と祝意を表する次第。

最後に、西暦2020年の夏季五輪大会の事にも少し触れておきたい。一旦は、主要競技種目より漏れたレスリング。野球&ソフトボール、それにスカッシュと、球技2種目との競合とはなったが、存続へ向け、一筋の光が射したのも事実だろう。より観客゛楽しめる競技規定の改定など、色んな努力の成果でもある訳だが、今年9月の、開催都市と同時の最終決定まで、油断は禁物。関係各位には、どうか最後まで気を抜かず、実現の為の運動をお願いしたい。

最後に、スポーツではないが、今年初の、電源系の大いなる不具合より、飛行停止となっていた新型旅客飛行機、ボーイングB787が、来月より本格運航再開する。今度こそ、危険な問題を生じない様、安全面を万全にして、世界の空へと戻ってもらいたい。

今月の拙ブログは以上です。ラタ、マイ月。

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これも「言論の自由」・・・か

2013-05-26 21:51:58 | 国際・政治

コナサン、ミンバンワ!天気予報によれば、予想以上に多かった五月晴れの日々も、どうやら今日までらしく、早ければ今週中にも梅雨入りの可能性があるらしい。例年の事ではあるが、雨がちの日々が今年もやって来る。特に、梅雨の期間を通しての交通安全と、この時季後半に生じ易い水害などには、注意を新たにしたいものであります。

さて、この時季は、終戦直後の制定以来一度も見直される事のない日本国憲法の抱える問題等について、俺なりに考える事にしているのだが、先日来の問題点は、言論の自由を取り巻くそれだろう。大阪市長 橋下 徹さんの、戦中の所謂慰安婦の問題や、在日米合衆国軍関係者による、目に余る性非行に対するご見解などに対し、反対勢力による攻勢も多い。又橋下さんも、そうした問題提起は良いものの、表現のあり様には明らかに問題課題が見える。今回は、その件に触れた、当地の地元紙 C新聞のコラム記事を引用して考えてみようと思う。

「あり得ない比喩による論理のすり替え、相手に考える間を与えないテクニック・・・などなど。『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』という本に書かれている駆け引きの実践例だ。

日本維新の会 共同代表の橋下 徹大阪市長が10年前に書いたこの本を読むと、弁護士として磨いた交渉術を今も活用していることが分かる。古書店では、元値の倍以上の値がつく人気だ。

時分の発言のおかしさや矛盾に気付いた時は、『無益で感情的な論争』をわざと吹っ掛けるとあった。その場を荒らして決め台詞。『こんな無益な議論はもうやめましょうよ。こんなことやっても、先に進みませんから」

橋下さんは、昨日出演したTV番組で、在日米軍に風俗業の活用を求めた発言について、米軍と米国民に謝罪、発言を撤回する意向を示した。発言撤回に言及したのは初めてだ。

言い負かせば勝ち、という価値観も、国内外からの批判に揺らいだと見える。『(慰安婦が)必要だったのは誰だって分かる」との発言を「その時代の人たちが必要と思っていたと述べた』とすり替え『日本人の読解力』やメディアに責任転嫁した。これらの発言も撤回すべきだろう。

弁護士時代のように、感情的な議論を吹っ掛け『無益な議論はやめましょう』とはごまかせない。すべて自らがまいた種だ。『ふわっとした民意』が逃げてゆく。」

この文面を、皆様はどうお感じになりますか?正直な所、俺はC新聞のこのコラムの全てを支持するものではない。国内外を見通す様な記事の場合、明らかに全国紙Y、Sの両新聞に劣る所少なくなく、特に前出の「メディアに対する責任転嫁」の下りは、特に全国紙A新聞の「歪んでいる」とされる報道姿勢と共に承服できるものではなく「その言葉、お前らにそっくり返してやるよ!」とでも申したくなる。決して芳しくないこの問題への取り上げ方は、確かに橋下さんのご言動に問題あり、物言いに慎重万全を期すべきは事実としても、決して大言壮語などできる立場ではないだろう。「ふわったした民意、そして読者が逃げてゆく」所はお互い様ではないだろうか。

先日予定されていた、慰安婦のご経験があるとされる女性の方々との対面は、先方のご意向もあって実現には至らなかったが、もう一つ、疑問符がついたのが、この元慰安婦とされる方々の支援を自認する市民勢力の、不明朗な会見姿勢だろう。「支援している方々」が橋下さんとのご対面を望まれなかった、それ自体は良いが、その背景に「大韓民国メディアなど」の影響があったのか?との我国報道の問いには「分からない」の一点張り。全く、不都合な所は黙り通す、黙秘権行使としか映らない。益々、この慰安婦問題につき、俺は「本当に史実として大量の性奴隷が存在したのだろうか」との疑問を深めざるを得なくなってしまったのであった。ここの所は、俺とはご見解の相違ある方も、是非ご留意をお願いしたい所である。

その大韓民国、同国内のある有力紙のコラム欄にて、トンでも記事を掲載してくれた。ある論説委員が、先の大戦末期、我国の広島・長崎への計2度に亘る米合衆国軍の原子爆弾投下は、神とアジアによる我国への懲罰とする露骨な見解を明らかにしたのだ。当然我が政府と広島・長崎の各位は厳重抗議をされたが、問題の韓国紙は「一論説委員の個人見解」として遺憾の意さえ表さず、日本語サイトよりは記事を削除するも、本国版にては載ったままの由。全く、1910=明治43年の日韓併合など、我国の無理な半島政策を顧慮するとしても、この見解は断じて認めるべからざるものだ。広島・長崎の原爆犠牲被害の各位に対する冒涜、そして一国の尊厳を踏みにじったと見られても仕方あるまい。放っておけば、ただでさえ難局の、日韓関係の今後の為にならないのは確実だ。心あるならば大韓民国政府の早めの善処を願いたいのと、件の有力紙の本国版記事削除を求めたい。こんな事まで「言論の自由」の範疇にされては、誠に心外の至りである。

又、橋下さんのご言動には過剰反応をするくせに、韓国メディアのそれには無関心を装う我が報道メディアの不健全さも糾されるべきだろう。Img_0383

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「権利のインフレ」と言う事

2013-05-20 00:03:39 | 社会・経済

コナサン、ミンバンワ!5月も後半に入り、特に週末をメインに、梅雨の前哨戦の様な降雨の日が増えて来た様だ。これまでは、気味が悪くなる程の五月晴れの日々が続く事もあったので、例年雨勝ちである事を考えると、天気変化はこれで正常なのだろう。後は、昼夜の寒暖差が解消されるのはいつかに関心が移る。このせいで、体調を損ねる方も少なくないので、夏へ向け、できるだけ早く収まって欲しい所だが。

この所、大阪市長 橋下 徹さんの、戦中の所謂慰安婦を巡る問題にての、事実上の舌禍が物議を醸している。中国大陸や大韓民国よりは、ほぼ予想通りの強い批判の論調が寄せられ、それに同調するが如く、女性野党関係者の見解も目立つ。又、各種メディアもそれへの歩み寄りが色濃く見られる様である。確かに、我国と日本人の矜持を守る見地よりの、歴史認識について一石を投じたい気持ちは理解できなくもないが、在日米軍首脳に対する、風俗業利用の提案と共に、些か慎重さを欠く取扱いには、少なからぬ疑問を感じる。今夏の参院選へ向けての政策論議の一環だったのかも知れないが、今からでも遅くないので、今一度、公人でもあるご自身の発言スタンスにつき、丁寧で誠実な説明をお願いしたい。このまま、左派野党や左傾メディアの攻撃対象になったままでは、恰好がつかないではないか。又、中・韓をメインに、諸外国の更なる誤解を招く事となりかねない。

橋下さん以下、一部の「維新の会」関係各位の、些か適切を欠く今回の言動は、一面にては言論・表現の自由の、やや慎重を欠く行使だったかも知れない。現行憲法は、我国の国家権力に縛りをかけ、真の国益と国民の福利を守る方向にて運用されなければならないのは事実だからだ。ただ、ここで少し振り返って頂きたい。その国民の権利やその基礎である、基本的人権にも、その価額が暴騰して、権利毎の項目価値や重さが下落する「権利のインフレ」があり得ると言う事をだ。

「権利のインフレ」と言う言葉に初めて接したのは、今月の初めの大型連休中、確か憲法記念日のあるTV番組だったと思う。一部の政党より主張される、新しい権利を憲法条文に加える、所謂「加憲論」が良く知られる所だが、この評価は慎重であるべきではないだろうか。特に濫用の問題多い「言論・表現の自由」の見方や、多くの国民福利を損ねかねない、不適切な「私有財産権」の行使など、検討を加えなければならない所は多い。新しい権利にしても然りで、ただ一方的に「尊重せよ」だけでは国民の自己責任と言う観念が育たず、権利ばかりが乱立し、公共心や道徳観念を軽んじ、ひいては国内外の平和をも脅かす様な困った状況が現れよう。特に財産権の問題は、対価を払ったからと言って、外国人に野放図に土地などの所有を認めては、我国の安保に関わる大問題に発展しかねない所もあり得よう。(所謂「人権勢力」には、こうした一連の問題を理解する知性はほぼないので、是非留意されたい)。

話の方向は異なるかもだが、我国にても、ようやく先進諸国並みの、納税者番号制「マイナンバー制度」が陽の目を見ようとしている。これについても、個人秘密プライバシーに絡む、言いがかりや嫌がらせに近い反対意見が執拗に向けられて来た。先進諸国は、どこの国もそうした問題と向き合いながら、地道に、着実に困難な所を克服し、納税者番号制を定着させて来たのである。何故、我国だけがその様な努力ができないのか、立法府も行政も、そして我々国民市民も、謙虚に思いを致す必要がありはしないか。この事は、近い将来確実に実行される、消費増税をも睨んだ、より良い税制のあり方を策定しようとする試金石なのである。

この問題を考えるには、経済ジャーナリズムの精鋭、寺島実郎さんと佐高 信さんの対談にあった「大きな正義」と「小さな正義」を比べる思考が有効かも知れない。マイナンバー制にしても、税制の不公平、不明朗の解消を目指す「大きな正義」の実現の為に、個人秘密をどう守るか(現実には、「できるだけ守る」レベルの保持となり、その先は国民市民の自衛が求められようが)の「小さな正義」との衝突にどう折り合いをつけ、実現への道筋をつけるかと言う事だろう。振り返ると、これまでの我国にては、余りにも「小さな正義」が偏重され過ぎた嫌いがある。凶悪犯罪被害者援護の問題も、ほぼ同じ視点で捉えられようし、あくまでも慎重万全な扱いを必要とするのは分るが、憲法改正の問題にしても、同じ視点での理解捕捉が必要だろう。

それにしても「大きな正義と小さな正義」そして「権利のインフレ」、良い言葉に出会えた2013=平成25年5月ではある。

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「母の日」回顧と今春の拙写真貼の事

2013-05-14 07:47:43 | 日記・エッセイ・コラム

各位お早うございます。先週土曜の、冴えない雨天を除けば、今月はここまで概ね過ごし易い「五月晴れ」の日々に多く恵まれた感がある。ただ、昼夜の寒暖差が例年になく大きく、多くの方々が芳しくない体調に悩まされているのも事実。かく申す俺も、先月、時季はずれのインフルを拾ってしまい、大きな事は申せないのだが、何とか自己管理にて乗り切りたいと思う次第であります。

さて、一昨日の日曜は今年の「母の日」だった。前日の降雨より一転、再びの五月晴れで空模様は申し分なし。どこかへ案内を、とも思ったが、こんな日は、行楽地も各店舗も大勢で混雑しているのは知れている。拙母は、数年前より足の調子が思わしくないので、人混みの所へ連れて行くのは基本避けなければならない。そこで、少し前より、それまで使っていた小型ラジオが寿命を迎えた様で「なくて困った」と申していた、後継ラジオを贈った次第。実は、母は何故か新品を好まない所があり、一度家族や親族が暫く使った品を、好んで愛用して来た。今回も、昨年俺が入手したラジオが、まだ大きかった為、一回り小さいそれと交代させ、従前のが母に回る事と相成った。まあ完全な贈り物ではないかも知れないが、一応は「母の日」の区切りが果たせたかな、とも愚考する次第であります。苦笑

次に、今年初の拙写真貼「春を想えば~花は誰のもの?」が一応の完成をみました。ご面倒ですが、拙HP別室の、写真貼欄下方⑰番へクリックにてお進み下さる様。ご意見ご感想は、ゲスト・ブックや拙画像掲示板、本欄や拙写真記事のある「ジオログ」のコメント欄いずれでも結構です。一言でも賜れれば幸甚であります。下記に、拙HPアドレスをご案内しておきます。今回画像は、東三河の拙故郷にて、母が移植に成功したタイツリソウの模様を載せます。

http://www.geocities.jp/hakase5704/

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参議院の衰え

2013-05-11 15:15:25 | 国際・政治

雨天下の冴えない空模様の当地愛知だが、今季長らく悩まされた冬場の寒気よりは、ようやく解放されそうな風情である。今月は、改正手続きの緩和的見直しの動きある日本国憲法の今後をメインに、諸々の権利が林立して収拾のつかなくなる「人権インフレ」の問題や、我国益の為とは言え、先の震災において津波などの襲来に遭い、その安全性に疑問符の付いたまま、中東諸国と原子力平和利用に関する協定を結んだ安倍政権への一抹の疑問など、取り上げたい事は多いのだが、今回は、先日参議院にて強行された、自由民主党参議院環境委員長だった、元外務大臣 川口順子(かわぐち・よりこ)さんの解任騒ぎを巡る、参議院に衰えの感じられる状況について、少し触れたく思います。

今日拝見した、全国紙S新聞電子版に載った、この問題についての記事を引用しながら、各野党の国益軽視の不良姿勢や、参議院そのものの機能低下の印象を受ける事などを思考して参ろうと思います。

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「川口順子氏が死守した『国益』 そして民主党は『ブーメラン』を投げた」

参議院環境委員長だった自民党の川口順子元外相が9日、解任された。その理由は4月に訪中した際に急遽(きょ)セットされた、楊国務委員(外交担当)が出席する会合に出席するため滞在を延長し、環境委員会が流会したためだ。常任委員長の解任決議可決は衆参両院共に初だが、果たして野党が強行したこの解任劇に正義があったのか?甚だ疑問だ。

一連の経過を振り返る。

川口氏はアジア各国の外相経験者らの「アジア平和・和解評議会」メンバーの一員として4/23に中国大陸・北京入りした。参議院から翌4/24まで渡航許可を得ており、環境委出席のため同日中に帰国するつもりだった。

だが、4/24になって急遽、同評議会と楊氏との会談が4/25に設定された。川口氏はすぐさま自民党 脇 雅史参議院国会対策委員長にTEL連絡、会議出席のための渡航延長を訴えた。

川口氏が出席しなければ、沖縄・尖閣諸島の問題について、中国大陸がねじ曲げた主張を一方的に繰り広げることになり、他の参加者に誤った認識を与える危険があるからだ。

脇氏も「会議に出席するのは『国益』にかなっている」と即断即決した。川口氏に中国大陸に滞在し出席するよう伝え、早速、滞在延期に向けた野党との交渉に入った。

ところが、野党側はそれを許さなかった。開会中の常任委員長の海外渡航は自粛することで与野党で申し合わせており、特別に渡航を許可したのに、さらに滞在延長をしたと言う理由だ。

「前代未聞の国会軽視」と批判を強めた野党は4/25になっても同意せずに、同日の環境委は流会、川口氏は楊氏との会談に臨み、帰国した。

川口氏は理由を説明し謝罪したが、民主党やみんなの党など野党7党は5/7、川口氏の解任決議案を参議院に共同提出した。珍しく野党が一致して共同戦線を張り、5/9の同院本会議で可決した。野党は「国会ルールを無視した」と非難するが、滞在延長には「国益」を守ると言う相応の理由があり、解任は行き過ぎた野党の横暴だ。

川口氏は5/7夜、首相官邸に安倍晋三大臣を訪ね、10分間程会談している。楊氏らとの会談を報告するためだ。報告の内容は明らかでないが、政府関係者は「日本の政治家と中国要人が会わない状況で、楊氏の『声』を聞いたことが大事だ。安倍首相が『有意義だった』と感じるものだったようだ。」と説明し、野党が批判する「私的な外交」ではないと強調する。安倍首相も翌5/8には「尖閣諸島の問題も議論された。日本の立場を主張するのは有意義だった」と川口氏の立場を支持した。

川口氏が欠席していた場合、各国の参加者は、楊氏らから中国大陸のねじ曲げた主張だけを聞かされる事になっていた。

一方的に、中国大陸の主張を刷り込まれてしまう危険があったのだ。

川口氏も「領土問題で日本の立場を言わねばならないし、靖国参拝問題もあった。帰れば中国側に色んなメッセージを送る事になり、国益を守れない」と振り返る。

環境委員会は5/9、委員長代理を立て、審議を進めた。4/25の流会は委員長不在が理由。その場で代理を立てれば審議はできたはずなのだが。

「国会ルールを破ったのだから当然の結果だ(輿石 東参院民主党議員会長)」。民主党は久しぶりに国会闘争で優位に立ち、自民党を打ち負かした高揚感が漂う。高支持率を維持する安倍政権を睨み、対決姿勢を際立たせた。野党共同戦線を成功させた事にも酔っているようだ。勿論、対決姿勢も野党共闘もこの夏の参院選を意識してのことだ。

自民党に一太刀浴びせた喜びに沸いている民主党だが、実はとんでもない大きな間違いをした事にまだ気づいていないようだ。「国益」を無視し、参院選目当ての党利党略にしか映っていないことを・・。

民主党は又もや十八番の「ブーメラン」を投げてしまったようだ。それはこの夏に返って来るだろう。参院選で有権者の声として受け止める事になる。

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この記事を、各位はどうお感じになりますか?政局ばかりに気を取られ、内外の問題に取り組む力量を身につける努力を一向にしない、民主党の不良姿勢と不良体質が透けて見えるのは、俺一人ではあるまい。推測を恐れずに申せば、どうも、川口さんの解任騒ぎを主導したのは、輿石参院議員会長の印象も受けるが、同氏は他ならぬ、かつての同党々党首にして、今は同じ野党の小沢「生活の党」党首とは盟友の間柄だったと聞く。事によると、今回の川口さん解任騒ぎも、輿石~小沢ラインが巧妙に機能したのかも知れない。何しろ小沢さん、「壊す事」に関しては天才的力量を発揮するからねぇ。最初にして最後かも知れぬ、解任決議案の全野党共同歩調も、このラインによるコーディネートだった線もあろう。ただ、今回の「鬼の首を取った」様な民主党の優位も、今回限りとなる可能性は高いだろう。

事がいざ選挙となると、そう簡単に事態は進まないだろう。幾ら国会会期中の海外渡航自粛申し合わせがあると言っても、それは原則論。沖縄・尖閣の件の様に、外交上急迫した必要ある時は、与野党の立場の差を越えての理解と協力は、欧米先進諸国にては当たり前の事共であり、野党各党もそれ位の理解把握をしていなければならない。尤も、我国にてはおかしな事に、この「国益」の意味を理解しなくても公認政党になれるとの変な慣行がまかり通り、これも糾されなければならない所だが。

もう一つ、これが去年までの民主党政権だったらどうだろう。直近の、野田内閣の対応にしても似た様なものだろうし、野党側の自民・公明両党もある程度は問題にしようが、解任決議案まで提出するかどうかと言う所だろう。それ以前に、民主党閣僚に、中国大陸を向こうに回しての対話力、交渉力がそも存在したかどうかが疑わしいのだが。とに角、今回の環境委員長解任騒ぎは、近夏の参院選向けの政局絡みによる所が大きい。その事を含め、野党の不勉強もさる事ながら、参議院の機能そのものが衰えて低下している印象も拭えない。政局に翻弄されている様な議会に、監査機能や「良識の府」の使命を期待する事自体が最早無理と言うものだろう。事によると、我国に、欧米流の議会二院制は相応しくなく、大韓民国にて実行されている様な一院制の方が向いているのかも知れない。我々国民市民は、そうした所も念頭に置き、この様な低レベルのドタバタ・バカ騒ぎを繰り広げる参議院に対し、「全うに機能できぬなら、一院化するぞ!」と言う位の、厳しい視線と姿勢を持ち続けなければならないのではないか。

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