Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

衆院憲法審査会の開催決定は良いが

2019-04-24 21:22:33 | 国際・政治

陸上競技の名将、小出義雄元監督が逝去された。ご自身も大学時代に箱根駅伝走者の経験があり、指導者となってからは 2000=平成12年の五輪シドニー大会にてマラソン金メダル獲得の 高橋尚子元選手他、有能な門下の輩出に貢献されたのはよく知られる所だろう。それは又 ともすれば浅く短絡的な精神主義思考に陥る事なく、選手各位の長所や強みを引き出す高く深い技の賜物でもあったろう。先般触れた噺家・ケーシー高峰さんに続き、又も惜しい方を亡くした。謹んでの弔意を表す次第。

本題です。与野党の軋轢もあって 長らく開催不能だった衆院憲法審査会の開催が、与党側の陳謝を受け 明日 4/25の木曜、今国会で初めての開催が決まったとか。この件を、某ネット記事を参照しながらみて参りたい。自公両党が目指す、憲法審査会の早期開催。まずは国民投票法の改正案審議を目指していた由だが、立憲民主党初め主要野党側が、与野党合意など開催環境の未整備を理由に応じてこなかったものだ。

これの打開の為、与党側筆頭幹事たる新藤元総務相(自民)が 今日の幹事懇談会にて野党向けに「これまでの運営で、不興に思わせた所はお詫びする」旨の陳謝を行った。又同筆頭幹事は一部の自民幹部が、野党側の理解が得られなくても審査会開催を検討すべきとの考えに主要(実は特定)野党側が反発した事を踏まえ 同筆頭幹事からも抗議、当該幹部からお詫びがあった旨 説明を行った。これを受け明日 4/25木曜、今国会初の衆院憲法審査会を開き、国民投票実施に伴う TV広告規制を巡って日本民間放送連盟(民放連)からの意見聴取を決めたもの。以下、各党の見解をざっとみて参りたい。

自民・新藤元総務相「憲法審査深めたい~中々審査会を開けず残念だったが、ようやく開催できることになり 良かった。円満な環境で、国民の為の憲法審査を深めたい」

立憲民主・山花憲法調査会長「お詫びあり一区切り~「新藤筆頭幹事からお詫びなどがあり、一区切りついた。今後もできる限り一致点を見つけて進めたい」

公明・石田政務調査会長「審査会での合意形成は政権合意~現場は非常に苦労しているが、自公両党の政権合意でも 憲法審査会で合意形成に努めると盛り込まれているので、野党の理解を得て進めて欲しい」

日共・穀田国対委員長「与党が謝罪は極めて大事~与党が謝罪したという事は極めて大事。憲法改定を発議する憲法審査会は開く必要なしと考えるが、明日 4/25は民放連からの意見聴取を決めるという事なので、その範囲内と理解している」

維新・馬場幹事長「1/4歩進んだ~半歩の半分 1/4歩位進んだ。これをきっかけに、維新を除く野党側は真摯に議論する様に態度を変えてもらいたい。与党側も腋を締めて、横綱らしい立ち居振る舞いをお願いしたい。共産は 審査会を開く事にはならないと言っていたが、憲法改正の道に繋がるので、何をする事も反対と言うなら 審査会の委員も引き上げれば良い」(引用ここまで)

ここまで見て参ると、最後に触れた維新こと日本維新の会の見方が、一定の批判や反論覚悟でも 拙的には最もまともに近いものに映る。自民・新藤筆頭幹事の「円満な環境」も、立憲民主・山花調査会長の「できる限り一致点」のどちらも、容易には叶うまいて。維新・馬場幹事長のご指摘通り 現与党、特に自民の綱紀の健全意地に向けた統御ガバナンス力の低下は否定できない。このままでは 特定野党側の改憲に進ませまいとする攻勢を凌げるかどうか、疑問が残る。当然の事だが、その与党の状況以上に期待薄なのが、特定野党・特に立憲民主党の憲法審査会に臨む姿勢だろう。

誰がどう言おうが、所詮は旧社会党の再来に過ぎぬ同党に 健全な我国の方向を目指す為の改憲を志向する姿勢など、そも存在しないのではないか。枝野党代表などは「現行の日本国憲法に勝る対案はない」の硬直姿勢を変えない構えだし、折々の強硬言動が不興を招く辻元衆院国対委員長の見方もどうせ似たり寄ったりだ。党執行部がこのザマでは、どの途有益な議論は期待できず、政局絡みの罵倒合戦に終始する可能性さえ孕んでいる様に感じる。憲法審査会の開催自体に反対の、日共の動きに同調する懸念にしても、可能性ゼロとはいえないだろう。

以上の事から、拙者としては 憲法審査会自体の開催に漕ぎ着けたは評価したいしそうすべき事も分かるが、その内容には懐疑的にならざるを得ない。又ぞろの与野党対立の火種にもなりかねないし、その背後には、常に「政策より政局」の不健全姿勢が付き纏う。各党とも「憲法は、国家と国民市民の命運にも関わる重いか基本法」であるとの自覚が十分にあるとは思えない。安部政権の いずれ改憲を要すとの姿勢も分かりはするが、一方では拙速の印象もないとはいえず、対する特定野党の 日本国憲法を玉座から下すなの如き、宗教聖典同然の見方にも同意しかねる。ここは、割合近い維新の見方に与せざるを得ない拙立場だ。今回画像は、先年訪れた 新潟・福島県境に近い阿賀野川の名勝「銚子の口」近所の桜花の様子を。現役の蒸機を擁する、向こうの線路は JR磐越西線。残念ながら、この春は訪問叶わず。

コメント (2)
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