2023=令和 5年 10月も後僅か。今秋臨時国会にては、現状順調な税収を一定国民向けに還元すべく 減税への議論が行われている様だ。法改正を要する減税は 実施までに期間を要し、最速でも来夏頃の見込みと聞く。
この為立憲民主党を初め野党側からは、特に住民税納付免除レベルの低所得層に向けた給付論も活発化している印象。そういう主張はもっともだし 発出も「政見の自由」かもだが、他方 これって以前、総理時代の麻生自民副総裁が一度は実行されている様な記憶があるのだが。以前の与党施策の焼き直しレベルでは、政策としてどうかとの想いもする所だ。まぁ良策が限られるのも事実だが。
本題です。そうした我国内の政治情勢を見透かしたかの様に、近海にての中国大陸海軍の動きが目立つ様だ。某報道によれば、同国の新型空母が沖縄・宮古島から遠くない太平洋上で活動。艦載機の一部が離発着艦を行ったとの情報もある。海自による絶え間ない監視活動が行われるも、可能性を指摘される 台湾危機を視野に入れた活動かもしれない。
前中共首相・李 克強(りー・くぉーちゃん)さん突然の訃報には一言の弔意だが、にしても 同氏急逝にはモヤモヤした不透明さが付き纏うのも事実。果たして不審死などの可能性は?この件につき、同日付の日本経済新聞ネット記事を引用して みて参る事に。
「李 克強氏死去、海外報道「民間への干渉、軽減図った」
中国(大陸)の李 克強・前首相が 10/27に死去したことを受け、海外メディアは相次ぎ速報し評伝を掲載した。経済改革に取り組もうとした姿勢を評価する声がある一方、習 近平(しー・じんぴん)国家主席に権力が集中するなか、李氏の影響力は限られたとの評価も目立った。
米紙ニューヨーク・タイムズは 李氏の経歴を紹介したうえで「首相として政府の官僚主義と民間経済への干渉を軽減しようとした」と解説した。一方、それ以前の首相と比べて権限は弱いものだったとし「主要な決定を下したのは習氏だった」と評した。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ) も 李氏の影響力が「結局のところ限定的なものだった」と評価した。インドの英字紙タイムズ・オブ・インディアは 李氏について「起業家支援に取り組むと約束したが、国営産業が支配的になった習政権下では ハイテク分野への統制が強まった」と伝えた。
他方、ロシアのタス通信は 李氏の首相在任期間の一部を切り取って「中国の国内消費が賃金の上昇によって増加し、様々な分野で市場経済を発展させるための改革が行われた」と表現した。
海外の首脳、閣僚からも李氏の死を悼む声が相次いだ。岸田文雄首相は、習国家主席と李強(りー・ちゃん)首相に送ったメッセージで「逝去の報に接し 深い悲しみに堪えない」と記した。
自民党の二階俊博・元幹事長は「李 克強閣下の 日中関係発展におけるご功績を偲びつつ、謹んで御冥福をお祈り申し上げる」と悼んだ。立憲民主党の小沢一郎衆院議員は「中国の国家的損失であり、日中両国の友好発展のためにも惜しまれてならない。心から御冥福をお祈りする」とのコメントを発表した。
インドネシアのジョコ大統領は X(旧ツィッター)に「インドネシアと中国の関係強化における彼の貢献は、いつまでも記憶されるだろう」と投稿した。米国務省も ブリンケン国務長官が、中国の王毅(わん・いー)中国共産党政治局員兼外相との会談の中で弔意を表したと明らかにした。台湾で対中国政策を所管する大陸委員会は「遺族に哀悼の意を表するとともに (中国)大陸の情勢を注視し続けていく」とコメントした。(引用ここまで)
他報道などから 故・李前首相の郷里他で追悼会合が持たれる一方、習中共指導部は こうした会合などが体制批判に繋がる事を警戒しているとかで、同国SNSなどでも 李前首相逝去を巡る主張や集会を禁じる通知や関連画像が出回り、統制が強化された可能性を指摘してもいる。
既報の通り、李前首相は上海滞在中 心臓発作に見舞われての急逝だったとされるが、この報道を真に受けるべきではないとの主張も聞く所だ。
評伝も拝読したが、李前首相は中国大陸経済の改革派とされ、引用記事にもある様に 民間資本の負担軽減などを図った「改革の功労者」ともいえる所大きかった反面、習 近平・中共指導部との軋轢は拭い難かったのかもしれない。他方 李前首相の軌跡は、北鮮まがいの先軍的志向もチラ見せする中共政府の行き方に対し、対外的な一定の歯止めの役割を果たしたとも拙者などは感じる所だ。
そして、李前首相は不透明感を纏ったまま失われた。いわば「歯止め」を失った・・というより自ら屠った感もある中国大陸はどう進むのか。やはり防衛省、自衛隊各位も懸念の通り、これまでより危険な路線へと進むのではないか。前述の 沖縄近海での空母活動もそうだし、先日の有人宇宙船打ち上げにしても 軍事の側面は有りだろう。
二階元自民幹事長や小沢立憲民主衆議の弔意は尊重する一方、この両名の芳しからぬ所は 拙者は決して与しまいて。なぜならこの人物達に「本当の対話」は、先日訪中の福田康夫、鳩山由紀夫・両元総理や 玉城デニー・現沖縄県知事共々到底期待できないからである。
決して 対話の chを全不要とは申さないが、必要最低限の意思疎通の一方で やはり我国は独立国としての中国大陸を含めた対外的身構えを忘れてはならないのではないか。今回画像は前回とは打って変わり 秋晴れの当地北郊・稲沢市内で目撃の、関西発北日本向け・大幅遅れの JR東海道本線上り貨物便の様子を。遅れたが、末尾に関連記事をリンク致す次第。勝手ながら 今月の拙ブログ記事は以上とさせて頂きます。ラタ、マイ月。「私的憂国の書様」