生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

「風の種」の種(その1)

2007-01-18 12:39:19 | エッセイ
大きな行事が終わってほっとしましたが、明日は家庭集会、明後日は子供家庭集会、日曜はCS奏楽奉仕と忙しい日々がまだまだ続きます。これくらい忙しいと今までなら体調をくずしていましたが、今は不思議なほど元気です。神さまによって支えられています。昨日は雨の中歩いて祈祷会に行ってきました。


先日公開した童話「風の種」について書きます。この童話は、2か月に1度行われている日本クリスチャン・ペンクラブ小さな集い「児童文学の集い」に提出するために昨年書きました。「児童文学の集い」では、毎回テーマを決めて7.8枚の作品を書き、合評しています。メンバーはいまのところ5人。文字どおり「小さな集い」です。

今までに「種」というテーマのほかに「机」「鍵」「クリスマス」で書いてきました。次回2月の集まりまでに「雨」で書くことになっていますが、まだ書き上がっていません。


この作品は、小中学生のいじめによる自殺が相次ぎ、社会問題としてニュースになる前に書きました。もともとわたしが小説や童話を書き始めたのは、子供たちに自殺をしないでほしいというメッセージを伝えたかったからです。
20年ほど前、アイドルの自殺をきっかけに中学生の自殺が相次ぎ社会問題になったことがありました。そのとき、とても心を痛めました。
当時は小学生で自殺をする子供は稀でしたが、今は小学生で自殺する子供が増えています。
大きく報道されることによって連鎖反応が起きているともいわれていますが、どうしたら命の尊さを伝えることができるのでしょう……。


ある中学生のブログに「いじめを受けてつらい。死んでやる」と書かれていました。
いじめるクラスメートが憎い。もし自分が自殺したら、いじめていたクラスメートは少しは反省するだろう。周りの人は自分のことを可愛そうにと同情してくれるだろう。


「死んでやる」という言葉の裏にはこのような思いがあるのでしょう。これは大変思い上がった考えで、自殺することによって両親、きょうだいをはじめ、どれだけ多くの人の心を傷つけるか想像すらしていません。いじめている者への復讐として「死んでやる」と書いているのでしょう。


自殺した子供に同情を寄せるような報道があると、自分が死んだら、あんなふうにニュースになるのだとますます自殺したいという思いが募ってくるでしょう。
命は自分の所有物だから、どのようにしても自由なのだと思っている人がほとんどです。でも、命の所有者は神様で、神様から貸し与えられているのだから、自由にはできないのです。自分を殺すことは大きな罪なのだということを子供たちに知らせたいです。
そんな願いをこめて「風の種」を書きましたが、10枚では充分に書ききれなかった気がします。


日を改めて、『なぜ「風の種」にしたのか。なぜ、ファンタジーなのか?』について書きたいと思います。


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2 コメント

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こんにちは (J.J)
2007-01-18 13:40:22
お忙しいことと存じますが、お元気とのこと何よりです。ご自愛をお祈りします。

風の種のお話のことですが。不自然なことがあるので
お訊きしてよいですか。
少年は薬とカッターナイフを持って森に入りました。
睡眠薬を20錠、水分なしで噛み砕いて飲むのは難しいと思うのです。いかがでしょう。飲みなれていない者が、そのときになって無いことに気づくこともあるでしょうが。

暖かくお過ごしください。
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J.Jさんへ (文香)
2007-01-18 16:32:12
するどいご指摘有り難うございます。
確かに水分がないと飲みにくいですね。
噛み砕いて飲むのではなく、噛まずに一気に4.5粒飲み、それを繰り返すということを想定していました。(それでも水なしではちょっときついですね)

わたしは幼少のころから何種類もの薬を飲んでいますので、水なしでも5粒くらい一気に飲めます。(もちろん睡眠薬ではありませんよ)カプセルのサプリメントなども水なしで飲めるというのは、普通ではないのかもしれませんね。
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