生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

生きてていいんだよ

2019-04-03 16:35:06 | エッセイ
桜川の桜はもうすぐ満開になりそうです。お花見はまだ行っていません。寒くて行く気になれないのです。明後日は暖かくなると天気予報で言っているので、期待して待ちます。
娘は臨月を迎えました。孫のソークンはよく食べ、よく笑い、よく遊んでいます。

先日(3/25)の文章を書いた心境について少し書かせていただきます。

わたしは子どもの頃、非常に大きな劣等感を抱いていました。
それは、祖母や両親が厳しく、なかなか認めてもらえず、否定されることが多かったからだと思っていました。人のせいにしていましたが、今思うと、わたしは不器用で、自信がないために一歩ひいてしまうところがありました。

人との付き合いもへたで、学校ではほとんど話をしなかったので、友達が少なかったです。自分から声をかけることができませんでした。中二のときには友達が一人もいませんでした。同じクラスの人に「あの人変わっているね」などと陰口を言われて、心に深い傷を負っていました。

「何もできなくていい。あなたの存在そのものが価値あるのだから、そのままでいいんだよ」と言ってくれる人がいたら、どんなにうれしかったことでしょう。
中二のわたしは、孤独の中で自分の存在とは何か考えました。

わたしは、『どうせ偶然に生まれたのだから、死ぬ時ぐらい好きなようにさせて』と、自分のいのちを軽々しく考えていました。これまで自分一人で生きてきたような高慢な思いを抱いて、両親や周りの人の痛みを考えてもみませんでした。

それでも大いなる存在については何かを感じていました。このみじめな自分をあたたかな目で見つめ、見守ってくれる人がいるような気がしていました。でもそれは勝手な自分の思いに過ぎないのだと打ち消してしまいました。

けれどもわたしを造り、ずっと見守り、愛してくださった方がおられたのです。このことを知ったとき、涙が止まりませんでした。(それを知ったのは20歳を過ぎていましたが……)
「そのままでいいのだよ」と存在を認めてもらって、生きてていいんだ、生かされているんだと思いました。



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