生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

言葉で傷つけ、傷ついたとき

2013-12-06 20:30:17 | エッセイ
ようやく声がもとにもどり、元気快復してきました。
昨日は家庭集会のクリスマス会が教会で行われ、すばらしいオルガン演奏を聴いてきました。
今日は朝からカップケーキ作りです。30個焼きました。明日の子ども家庭集会クリスマス会で子どもたちがデコレーションをするのです。どんなふうにデコレーションされるのか楽しみです。
クリスチャン・ペンクラブのニュースレタークリスマス号に掲載されたクリスマスエッセイを紹介します。

神の作品


「あなたの言葉でひどく傷ついた!」
怒りを込めた友人の声が受話器から流れてきたとき、一瞬頭が真っ白になりました。
 
どのような言葉が彼女を傷つけたのかわかりませんでしたが、すぐあやまりました。あやまっても彼女の怒りはおさまりませんでした。
わたしはショックでほとんど食事がとれないほどに落ち込んでしまいました。 

どんな言葉であっても、わたしの口から出た言葉が人を傷つけてしまったのです。わたしは加害者です。これからも口を開けば誰かを傷つけてしまうかもしれません。家から出ず、誰とも話さない方がいいのでは……とまで思い詰めてしまいました。

それでも数日後、日曜日を迎えたのでわたしは重い心で教会へ行きました。その日の午後は、クリスマス会で教会学校の教師たちが演じるペープサートの指導をすることになっていました。

初めてわたしの書いた童話が教会で用いられ、嬉しくて練習も楽しみにしていたのですが、こんな精神状態でできるのだろうか……と案じ、必死に祈りながら指導をしました。
自分がどのように振る舞ったかわかりませんが、落ち込んでいることを誰にも悟られることなくできたのは、神様が力を与えてくださったからです。

その後、彼女が傷ついたのは、わたしの言葉を誤解して受け止めたからだということがわかりました。彼女とは和解しましたが、傷心のままクリスマスを迎えました。
今から考えると、なぜあんなに落ち込んでしまったのだろうと思います。わたしに責められるところがあったとしても、人格を否定されたわけではなかったのです。

わたしの中にアイデンティティーが確立されていなかったので、責められたとき、全人格を否定されたように思い、過剰に反応してしまったのです。
クリスマス会のペープサートは大成功でした。弱くて力がなくて、自分は誰の役にも立たないと思っていたロバのロム。それは自分自身がモデルでした。ロムは赤ちゃんイエス様に出会って力が与えられ、後にイエス様を抱いたマリヤを乗せて歩くようになるというストーリーです。
クリスマス会の本番、赤ちゃんイエス様がロムに語りかけるシーンで、イエス様がわたしにも語りかけてくださいました。

「もう、落ち込まなくていい。あなたはわたしが造った価値ある作品なのだよ」
 ああ、イエス様はこのことを知らせるために生まれてきてくださったのですね。
そのときから、このことを今を生きる子どもたちに伝えたいと切に願うようになりました。

「私たちは神の作品であって、良い行ないをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。」(エペソ2―10)



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