生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

北海道旅行 稚内~札幌、函館 その6

2019-07-11 16:28:19 | 家族
帰りは飛行機ではなく、新幹線です。
新函館北斗駅から新幹線に乗って青函トンネルを通りました。トンネルを通るとき、ドキドキしましたが、特別アナウンスもなかったので、海中を通り抜けているという実感はありませんでした。約20分で通過し、約4時間で上野駅に着きました。

今回の旅は、すべて順調で、天候にも恵まれて最高でした。体調も整えられ、具合が悪かったことを忘れるほどでした。娘と孫の世話をして役目を果たしたので、慰労の意味があって、夫がこの旅行をプレゼントしてくれたのかもしれません。何よりも神様からのプレゼントでした。

結婚して38年たちますが、夫は寡黙なので、なかなかコミュニケーションがとれず、会話が成立しませんでした。結婚当初、あまりにもしゃべらないので「どうしてしゃべらないの? 結婚前はもう少ししゃべっていたのに」と尋ねたことがありました。

「会社でたくさん話しているから、せめて家では話したくない。疲れるんだ」と言いました。(仕事は営業ではありません)「うん」「いや」「べつに」しか言わなかったので、わたしは寂しくてたまりませんでした。

夫から返事があってもなくてもひとりでしゃべることにしました。そうでなければ家の中が暗くなるのです。そのおかげで、わたしも無口だったのですが、おしゃべりになりました。

夫は流氷に囲まれているようで、近づくと氷の壁にぶつかってしまいます。冷たい人だと思いました。でも、そうではなかったのです。

夫は変わりました。定年退職して少しずつしゃべるようになり、孫が生まれてもっとしゃべるようになりました。夫が孫をお風呂に入れているとき洗面所にいたら、夫の声が聞こえてきました。1歳半の子に絶え間なく話しかけていました。

夫の周りにある流氷は溶けだしてきています。もうすぐすべて溶けるでしょう。



書き忘れていましたが、宗谷岬で流氷館に入りました。マイナス10℃の部屋に流氷と動物の剥製が展示されていました。流氷をさわると、少し溶けていたのを思い出しました。



                  おわり


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本クリスチャン・ペンクラブ (J.J)
2019-07-15 15:47:47
高村智恵子の名前の漢字が間違っています。
返信する
J.Jさんへ (文香)
2019-07-16 17:52:45
J.Jさん
日本クリスチャン・ペンクラブのHP見てくださり、ありがとうございます。
知恵子でしたね。教えてくださり感謝します。訂正しました。
返信する

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