
本堂前のさざんか
660年の歴史があるといわれているさざんかの大木に今年もかわいい花が咲き、宝樹院のさざんかの会が開かれた。ハープの伴奏で「みんなでお経」として般若心経を読み、その後味噌をのせた大根をご馳走になるが、柔らかくて美味しい。この大根を食べると長生きができるといわれている。
演奏会は本堂で行うが約70人と満席で、今年もプロのハープ奏者金井早苗さんと副住職のお嬢さんで芸術大学4年生のAさんがバイオリンを聞かせてくれる。金井さんは10年続けての出演だが、さざんかの会には私もほぼ毎年参加している。

バイオリンとハープの二重奏
クラシック、シャンソン、ジャズなどの演奏を堪能し、さらに皆で童謡を合唱する心なごむ1時間40分だった。バイオリンとハープについての話もあり、1億円以上の価格が付く1700年代に製造されたストラディバリウスのバイオリンは、現在の科学の粋を集めても作れない音色を出すという。
もちろん私にはその違いなど分かるはずはないが、日本人演奏家がフランクフルト空港で入国する時に押収された楽器は時価数億円と言われているから、聞く耳を持った人にはその違いが分かるのだろう。
ハープの話は何回か聞いているがほとんど覚えていない。紀元前3000年頃の狩りの弓から発展した楽器だが、ペダル操作で半音上げ下げができるようになったのは1800年代。この進化でピアノと同じ音域の演奏ができるようになったという。
今年は家内にも招待状をいただいたので一緒に鑑賞、合唱をして、久しぶりの演奏会を楽しんだ。