太極拳の全体練習会

　月曜日の南公園と、木曜日の北公園に参加するメンバーが集まって行う年2回の合同練習会は、春が花見をかねて南公園で行い、秋がコミュニティセンターのホールを借りての太極拳会、秋の練習会を今日行った。

　太極拳の後は懇親会、会費500円なのでコーヒー、紅茶、日本茶、そしてジュースの飲み物と軽いお菓子で会話を楽しむ。今回は参加者が70名弱なので1テーブル12人ずつ座る小さな島を6個作った。

　会場では懇親会の間も音を消した練習風景をビデオで流していたが、5年前の映像を見ているときに、Ｋさんの姿を見つけたＡさんが「しばらくお会いしないけどどうしているの」と聞いた。家が近くのＳさんが「今年初めに心筋梗塞で亡くなった」と教えてくれた。

　陸軍士官学校出身のＫさんは軍隊の話をよく聞かせてくれた。83歳とまだ若い。でも考えようで、プライドの高い士官学校出身者が脳疾患で半身不随になったら、外に出なくなってしまうだろう。どちらが良いのだろう。

　一方車椅子の奥さんを連れて参加され、早いものでもう半年を過ぎたＴさんが94歳と聞いてびっくりする。夫妻とも身奇麗にしているので若く見え、まだ80歳代だと思っていた。

　ゆっくりとした動き、音楽に合わせる動きではない、それを見よう見まねで覚えなければならない太極拳は、高齢になるほど大変なこと。でもＴさんは熱心に月曜、木曜日と週2回も参加されているので上達が早い。車椅子で見守る奥さんも足は動かせないが手は真似をして演舞する。

　何よりも90歳を超えても新しいことに挑戦されるご夫妻の意欲に感動する。