「使命を与える復活の主イエス」 ヨハネによる福音書21章1~17節
復活の主イエスは、さらにガリラヤ湖で弟子達に自らを現されました。一晩中漁をして疲れ切った弟子達に、朝の食事を用意して、もう一度使命を与えられたのです。
Ⅰ 使命を与える主イエス
食事の後、主イエスは誰に使命を委ねられたのでしょうか?それは、一番弟子のペテロであり、ペテロを代表する弟子達でありました。この弟子達は、真のメシヤ像を理解していなく、十字架の時には裏切り、恐れを持ち、復活に対しては戸惑い不信な者達でありました。しかし、主イエスはもう一度この弟子達に使命を与えられたのです。
それは、弟子達が人間的な限界の愛ではありますが、主イエスを愛し、主イエスに従ってきたからでありました。また、自分の弱さや罪深さを知って、謙っていたからでした。主イエスは、「私を愛するか」とのペテロへの問いを通して、ペテロに触れ、ペテロの告白を通してペテロを造り変えなさったのです。
Ⅱ 主イエスが与えた使命
では、主イエスが与えられた使命とは何でしょうか?それは次の二点です。
第一点目は、「宣教」です。
主イエスがよみがえられて最初に弟子達にあらわれた時、マルコ16:15に「全世界に出て行って、すべての造られた者に福音を宣べ伝えよ」と言われました。
第二点目は、「牧会」です。
主イエスは、「わたしの羊を飼いなさい」と言われました。それは、「主イエスを信じ救われた者の集まり(教会)を形成して、建て上げて行きなさい」ということであります。
これからどうしていいかわからない弟子達に、主イエスはもう一度使命を与えられたのです。この使命を果たせる鍵は、主イエスを愛する心、何よりも「聖霊の満たし」にあります。
救われている私達も主イエスから、同じ使命をいただいています。主を愛し、聖霊に満たされ、「宣教」と「牧会による教会形成」に共に励み、与えられた使命を果たしていきましょう。
2008/4/20 説教者 杉本守